書籍詳細
ゲキドウキノアヴァンギャルド
激動期のアヴァンギャルド
シュルレアリスムと日本の絵画一九二八-一九五三
- 発売日
- 2016/05/20
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05999-4
- ページ数
- 674頁
定価 9,680円(本体価格8,800円)
内容紹介
戦争で分断された日本のシュルレアリスム芸術の受容と展開、そしてその発展――詳細な論考と豊富な資料をもとに戦後に至るまでをつぶさに通観する、新たな近代日本美術史の誕生。関連年表・作家略歴・展覧会一覧・文献一覧などを充実させ、基礎資料としても必備の書。
著者紹介
大谷省吾 (オオタニショウゴ)
1969年生まれ。筑波大学大学院芸術学研究科博士課程中退。博士(芸術学)。現在、東京国立近代美術館美術課長。「地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画」(2003年)、「生誕100年 靉光展」(2007年)、「麻生三郎展」(2010年)、「生誕100年 岡本太郎展」(2011年)などを企画。
目次
・論 文 編
はじめに
第一部 一九二八~三六年:都市の近代化、その光と影の中で
第一章 概観一九二八~三六年:シュルレアリスム受容の初期過程
第二章 超現実主義と機械主義のはざまで――古賀春江、阿部金剛を中心に
第三章 福沢一郎とその影響――社会諷刺としてのコラージュ、行動主義
第二部 一九三六~四五年:戦時下に画家が見つめたもの
第一章 概観一九三六~四五年:危機の中の探究
第二章 ダリの紹介と地平線の絵画
第三章 靉光《眼のある風景》をめぐって――「物」へのまなざし
第四章 紙の上の実験――表出される性と死
第五章 シュルレアリスムから「図式」絵画へ――北脇昇
第三部 一九四五~五三年:戦後の現実に直面して
第一章 概観一九四五~五三年:「前衛」の再編
第二章 戦後の代表作を、戦前との関係から読み直す――福沢一郎、鶴岡政男、北脇昇
第三章 岡本太郎の「対極主義」の成立とその展開
第四章 ルポルタージュ絵画――山下菊二《あけぼの村物語》を中心に
おわりに
・資 料 編
作家略歴
関連年表
展覧会一覧(一九二九~一九五三)
文献一覧(一九二八~一九五三)
参考文献(一九五四年以降)