書籍詳細
ラーメンノカタラレザルレキシ
ラーメンの語られざる歴史
- 発売日
- 2015/09/24
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 978-4-336-05940-6
- ページ数
- 272頁
定価 2,420円(本体価格2,200円)
内容紹介
機密扱いだった占領軍の文書や数多くの日本の資料を駆使して、ラーメンが貧しい労働者のための粗末な食事から日本文化の国際的象徴へと華々しく上り詰めた経緯と、国際政策が世界中のごく普通の食べ物にいかに影響するかを教えてくれる。
近頃ではラーメンは日本の国民食とまで言われている。世界に進出して注目を集めているし、書店にはラーメン関連の雑誌や本が並んでいる。だが日本人はラーメンについて、ラーメンの歴史について本当に知っているのだろうか。確かに店や味の情報については、ラーメンマニアではなくても何となく知っている。テレビでは頻繁に行列店や穴場店、ご当地ラーメンなどさまざまな情報が流されている。しかし、そもそもの起源や歴史、背景については案外ぼんやりとしか知らないのではないだろうか。そのあたりにもこたえてくれるのが、本書だ。
著者紹介
ニューヨーク大学にて歴史学の准教授。専門は東アジアで、現代日本や政治経済、食物史など。
野下祥子 (ノゲショウコ)
英米文芸・ノンフィクション翻訳家。
目次
はじめに : 国民食
第1章 人々の暮らし : 日本人労働者のための中華汁麺
第2章 困難な道 : 闇市のラーメンとアメリカの占領
第3章 進展: 急成長のエネルギー
第4章 昔と今:イメージチェンジ
第5章 今月のおすすめ :アメリカ人のラーメンと「クールジャパン」
おわりに :時が教えてくれる(抵抗の食べ物)