書籍詳細
スウェーデンノキシ
スウェーデンの騎士
- 発売日
- 2015/05/13
- 判型
- 四六変型判
- ISBN
- 978-4-336-05893-5
- ページ数
- 272頁
定価 2,640円(本体価格2,400円)
内容紹介
1701年冬、シレジアの雪原を往く二人の男。軍を脱走し北方戦争を戦うスウェーデン王の許へ急ぐ青年貴族と、〈鶏攫い〉の異名をもつ逃走中の市場泥坊――全く対照的な二人の人生は不思議な運命によって交錯し、数奇な物語を紡ぎ始める。泥坊が一目で恋におちる美しい女領主、龍騎兵隊を率いる〈悪禍男爵〉、不気味な煉獄帰りの粉屋、〈首曲がり〉〈火付け木〉〈赤毛のリーザ〉をはじめとする盗賊団の面々ら、個性豊かな登場人物が物語を彩り、波瀾万丈の冒険が展開されるピカレスク伝奇ロマン。
著者紹介
レオ・ペルッツ (レオ・ペルッツ)
1882-1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。
18歳でウィーンに移住。コルテス時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915、国書刊行会)で注目を集め、『ボリバル侯爵』(1920、国書刊行会)、『最後の審判の巨匠』(1923、晶文社)、『スウェーデンの騎士』(1936、国書刊行会)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後もルドルフ二世の魔術都市プラハを描いた傑作『夜毎に石の橋の下で』(1953)などを発表。近年、世界的な再評価が進んでいる。
垂野創一郎 (タルノソウイチロウ)
1958年、香川県生まれ。東京大学理学部卒。訳書にペルッツ『夜毎に石の橋の下で』『ボリバル侯爵』『スウェーデンの騎士』(国書刊行会)、『アンチクリストの誕生』(筑摩書房)、マイリンク『ワルプルギスの夜』(国書刊行会)、ボルヘス/フェラーリ『記憶の図書館 ボルヘス対話集成』(国書刊行会)、バルドゥイン・グロラー『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(東京創元社)、編訳書『怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集』(国書刊行会)など。
目次
序言
第一部 泥坊
第二部 教会瀆し
第三部 スウェーデンの騎士
最終部 名無し
解説