書籍詳細
エイガロンソウサンジュウロク
映画論叢 36
- 発売日
- 2014/07/22
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05824-9
- ページ数
- 128頁
定価 1,100円(本体価格1,000円)
内容紹介
多くの映画ファンを育ててきた〝名画座〟。その支配人たちへの連載インタビューが開始、第一回は文芸坐・鈴木昭栄。岡本明久監督による東映東京撮影所史。ゲーリー・クーパーとのスキャンダルで知られる女優ルーペ・ベレス伝。動物モノというジャンルを完成させたアーサー・ルービン監督再評価。極東よりさらにマイナーな全勝映画、その成立時のドタバタ。等々、今号もユニークな話題が満載。
著者紹介
丹野達弥 (タンノタツヤ)
1961年生まれ。編著に『村木与四郎の映画美術』(フィルムアート社、1998年)『東京いい映画館みたい映画館』(樹花舎、1999年)、共編著に『映畫読本・小津安二郎』(フィルムアート社、1993年)『同・成瀬巳喜男』(フィルムアート社、1995年)『キネマの美女』(文藝春秋、1999年)等。2001年より『映画論叢』編輯長。
目次
ゲーリー・クーパーの醜聞 愛慾のスピットファイヤー 女優ルーペ・ベレス 中田耕治
岡田茂、関川秀雄、小林恒夫 泣く 笑う 握る 東映東京撮影所の〝血と骨〟 岡本明久
名画座の時代から自主映画の時代へ 文芸坐支配人 鈴木昭栄の語る70年代文芸坐 鈴木義昭
クリント・イーストウッドとの深い関係 動物モノは俺に任せろ アーサー・ルービン監督再評価 千葉豹一郎
君知るや三流映画を 全勝映画の世界 永田哲朗
シネラマがやって来た 今は昔 東京映画館回顧 畑暉男
正確な題名を求めて ゴジラゴキブリ題名記 最上敏信
左翼理論の死 政治映画批評はなぜ衰退したか 瀬戸川宗太
好評連載
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