書籍詳細
エイガロンソウサンジュウヨン
映画論叢 34
- 発売日
- 2013/11/25
- 判型
- A5
- ISBN
- 978-4-336-05774-7
- ページ数
- 128頁
定価 1,100円(本体価格1,000円)
内容紹介
佐分利信監督に見出され主演デビュー、新東宝で活躍した阿部寿美子。脇役として日活黄金時代を支えた森みどり。『必殺の一弾』はじめ小粋な作風で知られたラッセル・ラウズ&クラレンス・グリーンコンビ。不良青年タイプで、いっときはプレスリーとも渡り合ったウィリアム・キャンベル。大杉栄の若きブレーンにして、辛口映画批評家でもあった寺田鼎。等々、再評価が待たれる映画人が満載!
著者紹介
丹野達弥 (タンノタツヤ)
1961年生まれ。編著に『村木与四郎の映画美術』(フィルムアート社、1998年)『東京いい映画館みたい映画館』(樹花舎、1999年)、共編著に『映畫読本・小津安二郎』(フィルムアート社、1993年)『同・成瀬巳喜男』(フィルムアート社、1995年)『キネマの美女』(文藝春秋、1999年)等。2001年より『映画論叢』編輯長。
目次
青山杉作、千田是也を師として
『慟哭』で主演デビュー 阿部寿美子自伝 俳優座養成所の青春
裕次郎、旭、赤木そして鈴木清順
もう一人の「日活百年物語」 森みどりインタビュー 鈴木義昭
『必殺の一弾』『バスク決死隊』の鬼才
ラッセル・ラウズとクラレンス・グリーン 千葉豹一郎
小林喜三郎と山川吉太郎
啄木を魅了した活動写真 福宝堂創業と花見寺撮影所 冬樹薫
翻訳映画人探見録 大杉栄のブレーン・寺田鼎 藤元直樹
不良役で人気 ウィリアム・キャンベル三回忌 瀬戸川宗太
国策映画とは何か 戦時下の伊沢一郎 奥薗守
喰えない男・小林一三 極東の終焉、大宝映画誕生へ 永田哲朗
好評連載
フヰルム温故知新 二隻の『ショウボート』布村建
《映画の見かた》の見かた 中条省平の巻 重政隆文
独立系成人映画再考 ロカビリー。ジャズ。フォーク 東舎利樹
シネマ・モヤモヤ帖 『許されざる者』は名作か? 北里宇一郎
デジタル過渡期の映画上映 最近の状況を総括する 長谷川康志
問題提起
8㎜のサイズ/芸能一家の状況/梅本洋一/高野悦子