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書籍詳細

ジカンノホン

時間の本

立木鷹志

発売日
2013/10/21
判型
A5判
ISBN
978-4-336-05754-9
ページ数
300頁

予価 3,740円(本体価格3,400円)

※在庫あり

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内容紹介

時間の謎を《詩と論理》の両面から読み解く

ボルヘス、ウェルズ、ポオ、ルイス・キャロル、澁澤龍彦、安部公房等の作品に現れる文学化された時間の構造、夢の時間、哲学の時間、オブジェとしての時計……人間にとっての永遠のテーマである不可思議な時間のさまざまな容貌を、文学や哲学を介して捉えた書き下ろし長編評論。

著者紹介

立木鷹志 (タチキタカシ)

1947年生まれ。早稲田大学文学部中退。作家・翻訳家。主要著作に、『毒薬の博物誌』『媚薬の博物誌』(青弓社)、『夢の形をした存在のための黙示録』(沖積舎)ほか。訳書に『大アルベルトゥスの秘法』(河出書房新社)等。

目次

序章  時間の謎について

第一章 絶対時間と内的時間――時間生成の構造――
ニュートンの「絶対時間」 時間の原点としての「現在」 フッサールの『内的時間意識の現象学』

第二章 時間の形而上学
時間の形について 円環的時間 直線的時間 不連続的時間 四次元連続体と座標時間 無数の個別の流れとしての時間

第三章 時間の対象化と計測用具
自然のなかの時間 時間の計測 カレンダー 古代ギリシアの天文計算機

第四章 現代宇宙論の時間
アインシュタイン宇宙モデルと四次元世界 「遠方では時計が遅れる」 宇宙空間の極遠 ビッグバンと宇宙の誕生 ブラックホールの時間 「存在の漸近線」と「知の追跡線」の〝彼方〟

第五章 文学における時間
「架空の物語の中の時間」と読書体験 時間の〝結婚〟――澁澤龍彦の幻想小説 H・G・ウェルズの『タイムマシン』 時間フィルムの巻き戻し 未来からの暴力 〝時間の町〟の物語と時間の制定〟

第六章 夢における時間
圧縮された夢の時間 夢と客観的時間 夢における内的時間 予言的な夢と時間