国書刊行会

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書籍詳細

タネムラスエヒロケッサクセンニ

種村季弘傑作撰Ⅱ

自在郷への退行

種村季弘
諏訪哲史

発売日
2013/07/16
判型
四六判
ISBN
978-4-336-05670-2
ページ数
322頁

定価 2,750円(本体価格2,500円)

※品切れ

内容紹介

神々の創造の秘密を盗みとり人工の怪物を造る―種村学の中核をなす名作『怪物の作り方』、自動人形論の白眉『少女人形フランシーヌ』、制服とぺてんの研究『ケペニックの大尉』、最晩年の透明な世界を示す談義録『江戸と怪談』等、全21編を収録。

著者紹介

種村季弘 (タネムラスエヒロ)

1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。

諏訪哲史 (スワテツシ)

1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。恩師は独文学者の故種村季弘。
2007年小説「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞受賞。
著書に『アサッテの人』『りすん』『ロンバルディア遠景』(講談社刊)、『領土』『岩塩の女王』(新潮社)ほか。

目次

怪物の作り方
少女人形フランシーヌ
覗く人
面白い小説のからくり
モナ・リザ泥棒
イマージュの解剖学
歯痛と吸血鬼との二、三の関係 または衰弱の快楽について
幻想、夢――理性 
二階の話  
手袋の裏  
白樺の家
機械学的退行
ケペニックの大尉
幻想・宙吊り・顕示
退行の快楽 
博物誌としての花鳥画 
あるサロンの博物誌家  
覗きからくりのトポス 
アスコーナ架空紀行
畸人列伝 
江戸と怪談