書籍詳細
ムラノトウゴノファサードデザイン
村野藤吾のファサードデザイン
図面資料に見るその世界
- 発売日
- 2013/02
- 判型
- A4変型判
- ISBN
- 978-4-336-05634-4
- ページ数
- 176頁
定価 4,180円(本体価格3,800円)
内容紹介
日本を代表する建築家の一人である村野藤吾。その作品の主軸のひとつである、都市の街角を形づくるビルディング、劇場などのランドマーク的建築群に込められた独特の思想のありかを、遺された貴重な設計図をもとに読み解く。新規撮りおろし写真、初公開資料多数収録!
著者紹介
京都工芸繊維大学美術工芸資料館 (キョウトコウゲイセンイダイガクビジュツコウゲイシリョウカン)
村野藤吾の設計研究会 (ムラノトウゴノセッケイケンキュウカイ)
目次
巻頭グラビア 撮影:市川靖史
論 考:村野藤吾の都市への眼差し 松隈 洋
1.「森五商店東京支店(近三ビル)」1931年
復興の街に結実する初志 石田潤一郎
2.「そごう百貨店(そごう大阪店)」1935年
大大阪時代の名建築「そごう百貨店」 福原和則
3.「フジカワ画廊(現・フジカワビル)」1953年
過剰なヴォイド――フジカワ画廊のファサードをめぐって 笠原一人
4.「丸栄百貨店(現・マルエイ本館)」1953年
丸栄百貨店の2つのファサード 大平滋彦
5.「近映会館」1954年
近映会館――戦後の阿倍野に投じた一石 竹内次男・小谷川勝
6.「ドウトン(現・コムラードドウトン)」1955年
7.「神戸新聞会館」1956年
織り込まれた都市の文脈――神戸新聞会館の形態操作 笠原一人
8.「読売会館・そごう東京店(現・ビックカメラ有楽町店)」1957年
形態操作と都市への開き方の間で 松隈 洋
9.「大阪新歌舞伎座」1958年
「桃山風」の虚と実 石田潤一郎
10.「泉州銀行本店(現・池田泉州銀行泉州営業部)」1959年
紀州街道沿いのファサード――泉州銀行本店 安達英俊
11.「輸出繊維会館」1960年
素材と形から紡ぎだされる「船」 角田曉治
12.「森田ビル(現・森田ビルディング)」1962年
寡黙な「黒」に隠された重層性 角田暁治
13.「日本生命日比谷ビル(日生劇場)」1963年
時代を超えるファサード――日本生命日比谷ビル 福原和則
14.「浪花組ビルディング(住実ビル/現・浪花組本社ビル)」1964年
「時」を語る――“寓意”としての建築 西島業士
15.「千里南地区センター」1964年、65年、76年
ニュータウンの「顔」をつくる――「つじつま合わせ」としての千里南地区センター 笠原一人
16.「村野・森建築事務所」1966年
阿倍野という風景――村野・森建築事務所 安達英俊
17.「大阪ビルヂング八重洲口(現・八重洲ダイビル)」1967年
スタイリッシュなファサードの実現 松隈 洋
18.「高橋ビル本館(現・アールビル本館)」1970年
黒――街を映し出す壁 豊田充広
19.「日本生命岡山駅前ビル(現・岡山タカシマヤ)」1973年
日本生命岡山駅前ビルのファサード 山田雄祐
20.「日本興業銀行本店(現・みずほコーポレート銀行本店)」1974年
ガラス張りの近代建築を超えて 松隈 洋
21.「村野・森建築事務所(藤栄社心斎橋ビル)」1984年
「場」を語る――"慎ましい"建築 西島業士
インタビュー:塚本由晴氏に聞く――村野藤吾に何を読み取るのか
インタビュー:酒井一光氏に聞く――村野藤吾の都市への振る舞い
掲載図面データ
村野藤吾関連年表