書籍詳細
ジンシンノラントソノゼンゴ
オンデマンド版
田中卓著作集 5 壬申の乱とその前後
- 発売日
- 2012/02/25
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05490-6
- ページ数
- 492頁
定価 9,350円(本体価格8,500円)
内容紹介
本書は、「親王のはじまり」・「中納言」をはじめ多くの珠玉の論文を収録する。壬申の乱関係の論稿を冒頭におき、あとにその前後一飛鳥時代から奈良時代一の史実をテーマとする諸論文を編年に排纂した好著。
※オンデマンド版のため、ご発注いただいてからお送りするまで2週間程度かかります。あらかじめご了承下さい。
著者紹介
田中卓 (タナカタカシ)
大正12年12月12日生れ(大阪市)
昭和20年9月東京帝国大学文学部国史学科を卒業
昭和35年4月文学博士(旧制)
府立大阪社会事業短期大学教授を経て、昭和37年4月から皇學館大学教授、平成4年4月から同大学大学院教授、平成6年6月から同大学名誉教授、平成23年7月から同大学学事顧問
昭和48年12月皇學館大学文学部長
昭和55年4月から昭和63年3月まで皇學館大学学長
平成30年11月逝去
著書・『住吉大社神代記』『出雲国風土記の研究』『神宮の創祀と発展』『愛国心の目覚め』『住吉大社史』(上・中巻)『概説日本史』(改題『教養日本史』)『祖国を見直そう』『祖国は呼びかける』『日本古典の研究』『日本国家成立の研究』『海に書かれた邪馬台国』『古代天皇の秘密』『皇国史観の対決』『伊勢神宮と式年遷宮』『歴史と伝統』『田中卓著作集』12冊(国書刊行会)『田中卓評論集』4冊(青青企画)
編著・『維新の歌―幕末尊皇志士の絶唱ー』『白山神社史』『真清田神社史』ほか
校訂・『新撰姓氏録』(神道大系)・『神道五部書』(神道大系)・『風土記』(神道大系)
目次
一、日本紀の天武天皇元年紀〝改訂本〟
二、疑はれたる天武天皇前紀――倭姫皇后即位論の批判
三、壬申の乱の功臣
四、壬申の乱と大伴氏
五、壬申の乱の開始――直木孝次郎氏の所論についての疑
六、壬申の乱
七、不破の関をめぐる古代氏族の動向――近江国坂田郡と美濃国不破郡の氏族と神社
八、飛鳥時代の政治状勢――聖徳太子父子と蘇我氏
九、中天皇をめぐる諸問題
十、中皇命と有馬皇子
十一、誤られたる万葉歌人――先太上天皇考
十二、紀皇女をめぐる論争について――併せて高安王の系譜を論ず
十三、奈良時代におけるミカド思想の展開
十四、「をのこやも」の嘆きの背景
十五、所謂「上階官人歴名」について――大日本古文書の再検討
十六、難波の堀江――瀧川博士の新羅江論に関連して
十七、唐風官名よりみたる仲麻呂政権の実体
十八、押勝の首を挙げた軍士
十九、続紀集解
二十、「親王」のはじまり
二十一、造大幣司――「祈年祭」の成立
二十二、常道頭
二十三、孝昭王の卒時
二十四、中納言――大宝以前について
二十五、銀銭
二十六、歳役――奈良時代における農民の法定賃金について
二十七、還俗
二十八、続・還俗――大日本古文書の編年を訂して養老以前と認められる史料による補説
二十九、道栄
三十、防人
三十一、萬侶から麻呂へ――佐伯宿禰浄萬侶の場合
三十二、「朝臣」表記は大宝の修字か――阿曽美・旦臣・朝臣について
三十三、「旦臣」その後――大日本古文書の「阿部」は誤読
解説 清水潔