書籍詳細
ヘンリー・ジェイムズノサクヒンニオケルイブンカタイリツトドウトク
ヘンリー・ジェイムズの作品における異文化対立と道徳
- 発売日
- 2012/02/27
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05470-8
- ページ数
- 412頁
定価 7,040円(本体価格6,400円)
内容紹介
英米心理主義小説の先駆者として知られ、文学史上に燦然と輝く作品を数多く残したヘンリー・ジェイムズ。その小説に繰り返し表される「異文化対立」と「道徳」をキーワードとして、彼の思想の本質を捉える。
著者紹介
阿出川祐子 (アデガワユウコ)
目次
序 論
第一章『ある婦人の肖像』――運命との対峙――
1. オズモンドとの対立要因
2. ローマの廃墟(←「墟」は正字で)とイザベルの位置
3.「オズモンドに戻る」説の問題点
4.「碾き臼」の意味と「認識の転換点」
5. 運命に対峙する(ゲームを拒否する)
第二章『ポイントンの収集品』――精神的な美の評価――
1. ゲレス夫人及び収集品との出会い
2. オーエンとの会見
3. ポイントンの屋敷の火事
第三章『メイジーの知った事』――不毛の浜辺の播種――
1. 物語が真実である年頃
2. ミセス・ウィックスとメイジー
3. メイジーの最終的判断
第四章『鳩の翼』――現世と死後の世界――
1. 現実と幻想の共存
2. ヴェニスと鳩
3. ミリーの赦しと、翼を広げる行為
第五章『黄金の盃』――悟性による選択――
1. マギーを取り巻く状況
2. ゴミ入れのダイヤモンドと黄金の盃
3. マギーの選択
結論
引用文献表
あとがき
索引