書籍詳細
メディアオウダンゲイジュツロン
メディア横断芸術論
- 発売日
- 2011/10
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-05419-7
- ページ数
- 309頁
定価 3,850円(本体価格3,500円)
内容紹介
文学・演劇・映画・放送など、メディアを横断しながら創造活動を展開した作家たち(秋元松代、安部公房、三島由紀夫、寺山修司、中上健次)を対象として、彼らがそれぞれのメディア特性とどう向き合い、いかにその可能性を広げていったかを検証する。
作品創造の踊り場で表現革新の霊異に立ち会う「魔術的芸術論」。図版多数収録。
著者紹介
守安敏久 (モリヤストシヒサ)
1959年、岡山市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得退学。現在、宇都宮大学教授。専門分野は日本近代文学、現代演劇。著書に『バロックの日本』、『メディア横断芸術論』(ともに国書刊行会)がある。
目次
序
秋元松代論
『常陸坊海尊』―ラジオドラマから戯曲へ―
『かさぶた式部考』―テレビドラマから戯曲へ―
安部公房論
『他人の顔』―小説から映画へ―
三島由紀夫論
映画『憂国』―書/器官/仮面/楽土―
寺山修司論
ラジオドラマ『山姥』から戯曲『青ひげ』へ―「母殺し」の姥捨思想―
ラジオドラマ『コメット・イケヤ』―虚実錯綜の「音の劇場」―
テレビドラマ『子守唄由来』―土俗的な呪物化―
盲者の視線―「よく見るために、もっと闇を!」―
『書を捨てよ町へ出よう』のメディア横断―引用とコラージュ―
映画『書を捨てよ町へ出よう』―ルサンチマン怨恨と反抗―
演劇『百年の孤独』―置き換えの遊戯―
映画『さらば箱舟』―時の移ろい/時の無化―
中上健次論
『火まつり』―映画から小説へ―
あとがき
初出一覧
人名索引