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書籍詳細

トラックヤロウフウンロク

トラック野郎風雲録

鈴木則文

発売日
2010/05/24
判型
A5判
ISBN
978-4-336-05234-6
ページ数
316頁

定価 2,640円(本体価格2,400円)

※在庫あり

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内容紹介

ギンギラギンの11トン満艦飾トラックが日本列島を爆走する!!

涙と笑い、義理と人情、下ネタとお色気、アクションとメロドラマ──すべてが渾然一体となった奇跡のエンターテインメント、大ヒット娯楽映画シリーズ『トラック野郎』。いまだファンの心をつかみ続ける映画の魅力を監督自ら綴る痛快回想録!

『関東テキヤ一家』『女番長ブルース』『ドカベン』『パンツの穴』そして『トラック野郎』。任侠・喜劇・ポルノ・アクション等々あらゆるジャンルにわたりサービス精神あふれる娯楽映画を作り続けてきた<無思想無節操興行第一職業監督>鈴木則文による初のエッセイ集。集大成シリーズ『トラック野郎』の撮影秘話の他、<わが娯楽映画六十本の軌跡>など、はじめて自作について縦横無尽に綴る……これぞ娯楽映画作法!  写真図版多数収録。

著者紹介

鈴木則文 (スズキノリブミ)

1933年静岡県生まれ。映画監督。立命館大学中退。1956年、東映京都撮影所入社。助監督時代はマキノ雅弘、内田吐夢、加藤泰に師事する。1965年『大阪ど根性物語 どえらい奴』で監督デビュー。以後、任侠もの・コメディ・ポルノ・アクション・漫画原作もの等々あらゆるジャンルの娯楽映画を監督、ヒットメイカーとして活躍。代表作に『トラック野郎』シリーズ(全十作)の他、『関東テキヤ一家』『エロ将軍と二十一人の愛妾』『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』『聖獣学園』など多数。

目次

●雪の下北・はぐれ鳥──『トラック野郎』発進す
雪の下北・はぐれ鳥──あるトラック野郎との出会い
星桃次郎の湖底の故郷
日本デコトラ賛歌──アート・トラックは庶民芸術の精華である
義理と人情のこの世界──『トラック野郎』に流れる“血”
『トラック野郎』はお祭り映画──北島三郎と芸能祭礼考

●『トラック野郎』の表方(スター)たち
映画俳優 菅原文太
ジャック・ミカンに乾杯──愛川欽也賛
マドンナ繚乱
疾走するアスファルトの花──女トラッカー賛歌
もうひとりのマドンナ──春川ますみ賛
夏目雅子と若山富三郎
新宿で由利徹さんを偲ぶ

●故郷喪失者の挽歌──『トラック野郎』をめぐって
主題歌は娯楽映画の花道を飾る
故郷喪失者の挽歌──『トラック野郎』と民謡
元祖桃次郎・ジョナサン!?──『東海道中膝栗毛』のふたり
桃次郎と寅次郎
映画と劇画は異母兄弟である
外国トラック映画の名作たち
煙は薄し桜島山──鹿児島シナハンこぼればなし
わが哀惜の北帰行

●『トラック野郎』の裏方(スタッフ)たち
プロデューサーたち──天尾完次と高村賢治
映画は脚本主義!──『トラック野郎』を支えた功労者たち
桑名忠之さんのこと──全作を並走した美術監督との一期一会
トラック野郎の仲間たち──宮崎靖男と哥麿会

誰か故郷を想わざる──天才マキノ雅弘監督を讃えるの記
加藤泰と藤純子──不思議な〈縁〉と〈絆〉

●映画は無軌道の花電車である──わが娯楽映画六十本の軌跡
金沢映画祭爆走記
映画は無軌道の花電車である──わが娯楽映画六十本の軌跡(1)
美は乱調にあり──わが娯楽映画六十本の軌跡(2)
大衆即知識──わが娯楽映画六十本の軌跡(3)
『トラック野郎』の原点──『関東テキヤ一家』
さらば栄光の東映大泉撮影所──わが故郷(1)
撮影所二都物語──わが故郷(2)

●爆走し続ける『トラック野郎』
南国土佐を後にして──『故郷特急便』
夢は枯野をかけめぐる──幻の『トラック野郎』
星桃次郎結婚狂騒曲
一番星シルクロード大爆走
全国のトラック野郎団結せよ
断想『トラック野郎』三十年

あとがき

鈴木則文の映画世界 磯田勉

鈴木則文作品リスト