書籍詳細
モーフィードケイノゴゼンレイジ
モーフィー時計の午前零時
チェス小説アンソロジー
- 発売日
- 2009/02/24
- 判型
- 四六変型判
- ISBN
- 978-4-336-05097-7
- ページ数
- 404頁
定価 3,080円(本体価格2,800円)
内容紹介
本邦初の海外チェス小説アンソロジー。F・ライバーの幻想味溢れる表題作他、巨匠ウルフの傑作短篇、ブラウンの未訳ミステリ、アレンの爆笑作など全11篇+1収録。序文:小川洋子 羽生善治名人推薦!
〈チェスはヨーロッパにおいてはブリッジと並んで知性の象徴とされています。今回たくさんの物語のスパイス、またはキーとして登場します。その奥深さ、渋味、トリッキーな面を感じてもらえたらとても嬉しいです〉羽生善治
著者紹介
ジーン・ウルフ (ジーンウルフ)
1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から「Plant Engineering」誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇「The Dead Man」でデビュー。以後、「デス博士の島その他の物語」(1970)「アメリカの七夜」(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り〈新しい太陽の書〉シリーズ(全5部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している。
フリッツ・ライバー (フリッツライバー)
若島正 (ワカシマタダシ)
1952年生まれ。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『乱視読者の英米短篇講義』(研究社)、『乱視読者の帰還』(みすず書房)、訳書にナボコフ『透明な対象』(国書刊行会、共訳)、パワーズ『ガラテイア2.2』(みすず書房)、スタージョン『海を失った男』(晶文社、編訳)など。
目次
チェスという名の芸術(小川洋子)
モーフィー時計の午前零時(フリッツ・ライバー/若島正訳)
みんなで抗議を!(ジャック・リッチー/谷崎由依訳)
毒を盛られたポーン(ヘンリイ・スレッサー/秋津知子訳)
シャム猫(フレドリック・ブラウン/谷崎由依訳)
素晴らしき真鍮自動チェス機械(ジーン・ウルフ/柳下毅一郎訳)
ユニコーン・ヴァリエーション(ロジャー・ゼラズニイ/若島正訳)
必殺の新戦法(ヴィクター・コントスキー/若島正訳)
ゴセッジ=ヴァーデビディアン往復書簡(ウディ・アレン/伊藤典夫訳)
TDF チェス世界チャンピオン戦(ジュリアン・バーンズ/渡辺佐智江訳)
マスター・ヤコブソン(ティム・クラッベ/原啓介訳)
去年の冬、マイアミで(ジェイムズ・カプラン/若島正訳)
プロブレム(ロード・ダンセイニ)
編者あとがき