書籍詳細
内容紹介
〈こう上下の瞼を合せ、じいッと考えてりゃあ、逢わねえ昔のおッかさんの俤が出てくるんだ〉不朽の名作「瞼の母」ほか「沓掛時次郎」「一本刀土俵入」などの傑作戯曲を全7篇収録。解説:平岩弓枝
著者紹介
長谷川伸 (ハセガワシン)
1884年、横浜生まれ。小学校を中退し、土木請負業の現場小僧や鳶人足など職を転々として辛酸をなめる。二十歳の時に新聞社に入社、かたわら創作を開始。「沓掛時次郎」などいわゆる「股旅」ものや『日本捕虜志』『日本敵討ち異相』などの史伝物の傑作も多く執筆した。また「二六日会」「新鷹会」といった勉強会を開催し、大衆作家の育成に尽力した。