書籍詳細
内容紹介
台湾の旧家に生まれ育った現代的女性を主人公に、その激しい恋の行方と亡き父の思い出とを、戦後台湾の歩みに重ね合わせて描いた長編小説。ポルノか文学かと論議を巻き起こした新しい女性の文学の試み。
著者紹介
李昂 (リ)
藤井省三 (フジイショウゾウ)
一九五二年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東京大学文学部教授。文学博士。著書に、『魯迅事典』(三省堂)、『中国映画――百年を描く、百年を読む』(岩波書店)、『現代中国文化探検――四つの都市の物語』(岩波書店)、訳書に、李昂『夫殺し』(宝島社)、鄭義『中国の地の底で』(朝日新聞社)、同『神樹』(朝日新聞社)、莫言『酒国』(岩波書店)などがある。
櫻庭ゆみ子 (サクラバユミコ)
一九六一年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、慶応義塾大学商学部講師。共訳書に鄭義『中国の地の底で』(朝日新聞社)など。