書籍詳細
内容紹介
革命にトラウマを抱くロシア女性ベラとキューバのブルジョワ家庭に育ったエンリケ。内戦下スペインで交錯した二つの生は、戦争の世紀に染められてゆく。ラテンアメリカ文学の『戦争と平和』ともいうべき大作。
著者紹介
アレホ・カルペンティエール (アレホカルペンティエール)
1904年~1980年。スイスに生まれ、フランスを経てキューバに帰国、ハバナ大学で建築を学ぶ。左翼ジャーナリストとして活動し、弾圧されフランスに亡命。ブルトン、エリュアール、アルトーらシュルレアリストたちと交遊し、小説を書き始める。キューバ革命後は帰国し、カストロ政権の文化的リーダーとなった。1978年にスペイン語圏最高の文学賞であるセルバンテス賞を受賞。
柳原孝敦 (ヤナギハラタカアツ)
1963年、鹿児島県名瀬市生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。訳書に、『ホセ・マルティ選集①』(日本経済評論社、共訳)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(白水社、共訳)、カルロス・バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』(白水社)、セサル・アイラ『わたしの物語』(松籟社)、エルネスト・チェ・ゲバラ『チェ・ゲバラ革命日記』(原書房)などがある。