書籍詳細
内容紹介
本邦初のアンドロギュヌス文学集。カストラートを主人公にしたバルザックの中篇「サラジーヌ」ほか、ホフマンスタール「ルツィドール」、インド説話「ムーラデーヴァと性転換の秘薬」等22編。
著者紹介
オノレ・ド・バルザック (オノレ・ド・バルザック)
フランス文学を代表する作家の一人。1799年生まれ。ロマン主義・写実主義の系譜に属する。現実の人間を観察することが創作の出発点だが、創造力を駆使して典型的人間像を描きあげる。歴史にも大きな関心を持ち、歴史的事実から着想を得ることも多かった。様々な作品に同じ人物を登場させる「人物再登場法」という手法を用い、膨大な作品群によって「人間(喜)劇」と名づける独自の文学世界を構築しようとした。代表作は『谷間の百合』。豪放な私生活も伝説的に語り継がれている。1850年没。