書籍詳細
内容紹介
ある日突然、畑の真中に錨をおろした幽霊船がひきおこす騒動を描いた表題作、孤独な魂の叫びが胸を打つ幽霊譚「ブライトン街道で」他、黄金を惜しむように言葉を惜しんだ孤高の作家の名短篇集。
著者紹介
リチャード・ミドルトン (リチャードミドルトン)
(1882~1911)英国の詩人・作家。イギリス・ミドルセックス州生まれ。ロンドン大学卒業後に保険会社で働きつつ活動するが、ベルギー・ブリュッセルにて自殺を遂げる。その死後再評価され文名が高まった。
南條竹則 (ナンジョウタケノリ)
一九五八年東京都生まれ。作家、翻訳家。著書に『酒仙』(新潮社)、『怪奇三昧』(小学館)、『ゴーストリイ・フォークロア』(KADOKAWA)、訳書に『英国怪談珠玉集』(国書刊行会)、アーサー・マッケン『輝く金字塔』(国書刊行会)、M・R・ジェイムズ『消えた心臓/マグヌス伯爵』(光文社古典新訳文庫)、M・P・シール『紫の雲』(アトリエサード)、H・P・ラヴクラフト『インスマスの影』(新潮文庫)などがある。