書籍詳細
内容紹介
作者の夢の中に現れた一匹のねずみが物語る、核戦争によって人類が滅亡した後の世界。「ブリキの太鼓」のオスカルも再登場、現代文明への問いかけを続けるグラスがそのすべてを注ぎ込んだ問題作。
著者紹介
ギュンター・グラス (ギュンターグラス)
高本研一 (タカモトケンイチ)
1926年浦和生まれ。東京大学文学部卒業。東京都立大学名誉教授。訳書に、グラス「ブリキの太鼓」、「猫と鼠」、「ひらめ」、「鈴蛙の呼び声」(集英社)、「ドイツ統一問題について」(中央公論社)などがある。2010年没。
依岡隆児 (ヨリオカリュウジ)
1961年高知県生まれ。東京都立大学博士課程中退。現在、徳島大学教授。著書に『ギュンター・グラス 「渦中」の文学者』(集英社新書)、訳書に、グラス『玉ねぎの皮をむきながら』(集英社)、『鈴蛙の呼び声』(集英社、共訳)などがある。