書籍詳細
内容紹介
背中に翼のはえた空中ブランコ乗りの女が語る世にも不思議な身の上話。英国のマジックリアリスト、アンジェラ・カーターの奔放な想像力と過激な幻想、豊饒な語りが結実した、80年代を代表する傑作。
著者紹介
アンジェラ・カーター (アンジェラカーター)
1940年、イギリスのサセックスに生まれる。大学で英文学を学び、卒業後しばらくは新聞記者として働く。1966年に小説『シャドウ・ダンス』でデビュー。以後、『魔法の玩具店』(1967)、『ラブ』(1971)、『ホフマン博士の地獄の欲望装置』(1972)、『新しきイヴの受難』(1977)といった作品を次々に発表し、昔話、SF、ポルノグラフィ、ミステリなど、さまざまな要素を盛り込んだ、新しいゴシック小説の書き手として注目を集める。1984年に『夜ごとのサーカス』を、1991年に『ワイズ・チルドレン』を発表し、1980年代以降を代表するイギリスの女性作家として高い評価を得るが、1992年に死去。ほかに短篇集として『花火』(1974)、『血染めの部屋』(1979)などがある。
加藤光也 (カトウミツヤ)
1948年、秋田県生まれ。
東京都立大学大学院修士課程修了。現在、駒澤大学教授。
編著書に、『今日の世界文学』(財団法人放送大学教育振興会)、訳書に、ナボコフ『ベンドシニスター』(サンリオ文庫)、バーンズ『太陽をみつめて』(白水社)、ジョイス『若き日の芸術家の肖像』(集英社)、コンラッド『ヴィクトリア朝の宝部屋』(国書刊行会)などがある。