書籍詳細
内容紹介
退役少佐と金貸しの血みどろの死闘、遺産目当てに我が子を殺そうとしたフランス貴族。1861年、ロンドン中を異様な興奮にまきこんだ二つの怪事件を再現、近代ジャーナリズム成立の瞬間を鮮やかに描き出す。
著者紹介
R.D.オールティック (リチャードダニエルオールティック)
1915年~2008年。アメリカの英文学者。オハイオ州立大学名誉教授。邦訳に『ロンドンの見世物』、『ヴィクトリア朝の緋色の研究』、『二つの死闘』(以上国書刊行会)、『ヴィクトリア朝の人と思想』(音羽書房鶴見書店)がある。
井出弘之 (イデヒロユキ)
1936年生まれ。東京大学大学院博士課程中途退学。東京都立大学名誉教授。訳書に『ハーディ短篇集』(編訳、岩波書店)、『ダーバヴィル家のテス』(世界文学全集・集英社、後ちくま文庫『テス』)などがある。