書籍詳細
ギニョルズバンド
ギニョルズ・バンド
- 発売日
- 1995/03/11
- 判型
- A5変型判
- ISBN
- 978-4-336-03068-9
- ページ数
- 292頁
定価 4,699円(本体価格4,272円)
内容紹介
第一次大戦下のロンドン。戦傷で退役となったフェルディナンは女衒カスカードと知り合い、無法者の奇想天外な世界で無頼の生活を送るうちに、殺人事件に巻きこまれる……。
著者紹介
L=F・セリーヌ (ルイフェルディナンセリーヌ)
1894年パリ生まれ。パリ大学医学部を経て国際連盟衛生局員となり医療施設の視察団長として世界各地を旅行。退職後パリ郊外の無料診察所の医師を勤めながら1932年『夜の果てへの旅』を発表。その破格な文体と衝撃的内容によって世界の読書界に一大旋風を巻き起こす。不正の象徴としての「ユダヤ人」に鋭い筆鋒を向け、戦後は対独協力作家として投獄される。その死に際しては司祭から葬儀の執行を拒否されるなど「呪われた作家」として生涯を送ったが、サルトル、ミラー、クノーなど、現代の文学者たちに対する彼の影響は測り知れない。
高坂和彦 (コウサカカズヒコ)
1932年、東京生まれ。主要訳書にセルジュ『革命元年』、バルト『エッセ・クリティック』等がある。