書籍詳細

内容紹介
分裂する自我、死、自殺、鏡の反映のうちに逃げてゆく「時」 哲学者、思想家、批評家、詩人、小説家、未来主義者、ファシスト、宗教界への罵声の限りをつくしたのちに回心したキリスト者……多彩な肩書きをもつパピーニが、ジャン・ファルコのペンネームで発表した知られざる幻想怪奇小説。表題作のほか、『完全に馬鹿げた物語』『〈病める紳士〉の最後の訪問』『もはやいまのままのわたしではいたくない』『魂を乞う者』『身代わりの自殺』等全十篇。
著者紹介
パピーニ (パピーニ)
1881-1956。イタリアの小説家・批評家。未来派運動に参加。主な作品に「行きづまった男」「キリスト伝」がある。
河島英昭 (カワシマヒデアキ)