書籍詳細
内容紹介
鏡像を失った男の顛末記「大晦日の夜の冒険」、狂気の音楽家についてのエッセイ風逸話集「クライスレリアーナ」、幽霊譚の傑作「世襲領」他3篇。合せ鏡のような幻惑にみちた〈お化けのホフマン〉の世界。
著者紹介
E. T. A. ホフマン (エルンスト・テオドール・アマデウスホフマン)
1776~1822年。東プロイセン、ケーニヒスベルクに生まれる。裁判官となるが、失職後は劇場監督に就任し小説や音楽評論を書き始める。のち裁判官復職後も創作を続け、幻想的で特異な独自の世界を構築した。
前川道介 (マエカワミチスケ)
1923年~2010年。京都大学大学院中退。同志社大学名誉教授。著書に、「ドイツ怪奇文学入門」(綜芸社)、「ドイツ怪奇物語」(潮文社)、訳書に「ドイツ・ロマン派全集」全22巻、「現代ドイツ幻想短篇集」(ともに国書刊行会、編集・共訳)、エーヴェルス「プラークの大学生」、ハルボウ「メトロポリス」(ともに東京創元社)などがある。
伊狩裕 (イカリユタカ)
鈴木潔 (スズキキヨシ)