書籍詳細
内容紹介
神代史における神話と史実との関係、ムナカタの神の創祀、神話と歴史教育など、神話が、古代の人々の信仰と思惟の所産であると同時に、史実の反映があることを実証的に解明した好著。
著者紹介
田中卓 (タナカタカシ)
大正12年12月12日生れ(大阪市)
昭和20年9月東京帝国大学文学部国史学科を卒業
昭和35年4月文学博士(旧制)
府立大阪社会事業短期大学教授を経て、昭和37年4月から皇學館大学教授、平成4年4月から同大学大学院教授、平成6年6月から同大学名誉教授、平成23年7月から同大学学事顧問
昭和48年12月皇學館大学文学部長
昭和55年4月から昭和63年3月まで皇學館大学学長
平成30年11月逝去
著書・『住吉大社神代記』『出雲国風土記の研究』『神宮の創祀と発展』『愛国心の目覚め』『住吉大社史』(上・中巻)『概説日本史』(改題『教養日本史』)『祖国を見直そう』『祖国は呼びかける』『日本古典の研究』『日本国家成立の研究』『海に書かれた邪馬台国』『古代天皇の秘密』『皇国史観の対決』『伊勢神宮と式年遷宮』『歴史と伝統』『田中卓著作集』12冊(国書刊行会)『田中卓評論集』4冊(青青企画)
編著・『維新の歌―幕末尊皇志士の絶唱ー』『白山神社史』『真清田神社史』ほか
校訂・『新撰姓氏録』(神道大系)・『神道五部書』(神道大系)・『風土記』(神道大系)
目次
一、神代史における神話と史実との関連
二、神道思想の一根源――大物主・大己貴・事代主の神々
三、八岐大蛇退治伝説の史的背景
四、第一次天孫降臨とニギハヤヒの命の東征
五、ムナカタの神の創祀――日本国家成立史の一章
六、神代史に現れたる海神の研究
七、〝ヒ〟の神と〝モノ〟の神――天神・地祇の対立と調和
八、大神神社の創祀
九、神話と歴史教育
解説 加藤隆久