書籍詳細
内容紹介
実験的手法と文体とを自在に操り、数々の問題作によって現代ラテンアメリカ文学の代表的作家として注目を集め、フランスでメディシス賞を与えられたアルゼンチンの亡命作家コルタサルの多面的才能を覗いうる、日常の中の不安と狂気と幻想に彩られた短篇集。
著者紹介
フリオ・コルタサル (フリオコルタサル)
1914年~1984年。ブリュッセルに生まれる。少年の頃から英・米・仏の古典文学、さらにはシュルレアリストらの作品を愛読。1951年渡仏後、前衛的手法と文体を駆使した問題作を次々に発表し、ラテンアメリカ文学の代表的作家となる。
木村榮一 (キムラエイイチ)
1943年大阪生まれ。神戸市外国語大学卒業。現在同大学教授。訳書にコルタサル「遊戯の終り」「秘密の武器」(国書刊行会)、バルガス=リョサ「緑の家」(新潮社)、カブレラ=インファンテ「亡き王子のためのハバーナ」(集英社)、フェンテス「聖域」(国書刊行会)などがある。