単行本化の度に描きかえては切り貼り、編集し、時には結末まで変更される手塚漫画。常に進化を求めた巨匠の姿勢は、単なる読者サービスの域を超え、まさに“編集狂”と呼ぶにふさわしい大胆かつ鮮やかなものです。
時代に応じた台詞の変更から、判型に合わせた描き足しや描き直し、さらには絵柄の改変まで。改訂の理由は様々ですが、ファンなら一度はオリジナル版で読みたいところ。何しろ後年の版では、原稿紛失によるトレスやエピソードごと丸々カットなんて荒技まで確認出来るのですから。
そんななか、本シリーズでは、オリジナル版未読のファンの期待に応えるべく、各作品を掲載誌からダイレクトにスキャン。最新のデジタル処理を施すことで、発表時のオリジナル版の風合いのまま単行本化を実現しました。しかも、これまで単行本化の際に再現されなかった美麗なカラーページも忠実に復刻、さらにイラストや別冊付録まで網羅します。
手塚ファンはもちろんのこと、全ての漫画ファンに送る永久保存版。待望の復刻シリーズです。
2期(全6巻)にわたる刊行で好評を博した<手塚治虫オリジナル版復刻シリーズ>。それに続く新たな企画が<手塚治虫トレジャー・ボックス>(全3巻)です。前シリーズと同様に、今まで単行本化されることのなかった<雑誌掲載オリジナル版>を完全復刻。雑誌そのままの大判サイズで、カラー扉や別冊付録も完璧に再現した豪華愛蔵版でお届けします。
ファンの間で完全復刻が熟望されていた『W3』(週刊少年サンデー版/週刊少年マガジン版)、『バンパイヤ』(全2部)、『どろろ』(週刊少年サンデー版/冒険王版)の3作を初めて雑誌掲載オリジナル版として刊行。いずれもTVアニメ化かTVドラマ化、映画化された作品で、今もなお人気の高い手塚治虫の中期代表作です。