ブックタイトルsuper_cell
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75頭上の積雲を見ると「まったくダメ」そうだった。この日は最高の追跡ができた。ネブラスカ州グランドアイランド │5月10日Grand islandnebraska......May 10マイク:この日は最高の追跡ができた。竜巻を捉えることができればそれは何物にも勝るが、今回は竜巻以外すべてのスーパーセルに伴う見事な構造を捉えることができた。こういうストームは五感を激しく揺さぶる。風、雲の形と変化、雷光、そして音、これらすべてが途方もない体験をもたらす。大勢の仲間たちと追いかけるのも楽しい。 この日はどういうわけか車と相性が合わなかった。乗ってから、外へ出ようとして車体に後頭部をぶつけた。心配ご無用、強くは打たなかった。車に戻ってものを移動させた後で、何とまた同じことを繰り返した。今度は気を失いそうになった。少し頭がふらつくのでしばらく歩いて様子をみた。だが、それで終わりではなかった。 途中停車地のコロンバスを目指して走り、モーテルの駐車場でWiFi〔無線LAN の規格の一つ〕を使ってデータを集めた。衛星通信では良さそうな場所が二カ所あった。一カ所は南西のグランドアイランドの近く、もう一カ所は私のいる場所のすぐ南東である。頭上の積雲を見ると「まったくダメ」そうで、状況はすぐに変わらないので、コロンバスの南にいる仲間のランディ・チェンバレンに会いに行った。このときまた車とがちん。今度はドアに足を挟み、足全体に痛みが走った。ううっ! つま先の感覚がなくなり、今度も歩いて痛みを紛らわせた。