12か月の本

イチガツガツノホン

1月の本

西崎憲 編
宇野千代/獅子文六/大下宇陀児/渡辺温/向田邦子/須賀敦子/川上弘美/アンドレ・マルロー 他著
堀田郷弘 他訳

発売日 2025/12

判型 B6変型判   ISBN 978-4-336-07734-9

ページ数 288 頁   Cコード 0090

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

シリーズ: 12か月の本 (じゅうにかげつのほん)
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈ひと月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

【内容紹介】

時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――

12か月のうちの〈1月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。

装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)

【著者紹介】

西崎憲 (ニシザキケン)

翻訳家、作家、アンソロジスト。訳書にコッパード『郵便局と蛇』、『ヘミングウェイ短篇集』、『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』、『蕃東国年代記』『未知の鳥類がやってくるまで』『全ロック史』『本の幽霊』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある。

宇野千代 (ウノチヨ)

小説家、随筆家。一八九七年生。女性ファッション誌「スタイル」を創刊するなど多才に活躍し、自由な生き方を貫いた。小説に「おはん」「色ざんげ」「生きて行く私」など。一九九六年没。

獅子文六 (シシブンロク)

小説家、劇作家。一八九三年生。フランスで演劇理論を学び、ユーモアとエスプリに富んだ作風で人気を博す。小説に「自由学校」「娘と私」など。一九六九年没。

大下宇陀児 (オオシタウダル)

小説家。一八九六年生。探偵小説雑誌「新青年」でデビューし、屈指の人気作家となる。小説に「蛭川博士」「石の下の記録」「鉄の舌」など。一九六六年没。

渡辺温 (ワタナベオン)

小説家。一九〇二年生。小説に「アンドロギュノスの裔」など。横溝正史に抜擢され雑誌「新青年」の編集助手として博文館に入社、モーニングにシルクハット姿で通った。一九三〇年に自動車事故で死去。享年二九(満二七歳)。

向田邦子 (ムコウダクニコ)

脚本家、エッセイスト、小説家。一九二九年生。脚本を手掛けたドラマに「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」、エッセイ集に「父の詫び状」、短編小説集に「思い出トランプ」など。一九八一年没。

須賀敦子 (スガアツコ)

随筆家、伊文学者、翻訳家。一九二九年生。夫ジュゼッペ・ペッピーノ・リッカとともに日伊の翻訳に取り組むが死別。随筆に「ミラノ霧の風景」、翻訳にタブッキ「インド夜想曲」など。一九九八年没。

川上弘美 (カワカミヒロミ)

小説家。一九五八年生。小説に「蛇を踏む」「センセイの鞄」「大きな鳥にさらわれないよう」など。

アンドレ・マルロー (アンドレ・マルロー)

フランスの作家、冒険家、政治家。一九〇一年生。小説に「征服者」「王道」「人間の条件」「希望」など。一九七六年没。

堀田郷弘 (ホッタサトヒロ)

フランス文学者、翻訳家。一九三三年生。翻訳にマルロー「風狂王国」、編訳書に「バスク奇聞集」、評論に「アポリネールの恋の詩と真実」など。二〇一六年没。