ヨンホンタイショウ ホケキョウドクジュオンノテビキ
四本対照 法華経読誦音の手引
本田義純 編著
発売日 2024/09/18
判型 A5判 ISBN 978-4-336-07606-9
ページ数 355 頁 Cコード 3015
定価 10,450円 (本体価格9,500円)
【内容紹介】
現今の法華経の読誦法に、天台宗では『慈海本』、天台真盛宗では『山家本』、日蓮宗では『日相本』の倭点本が少なからぬ影響を与えていることは周知のとおりである。さらに、これら諸本の原点、基盤となっているのが、南北朝期開版の『希杲版法華経』をルーツとする『嵯峨本』であるが、中古の法華経読誦音の解明、さらには日本漢字音史にも貴重な示唆を与える資料であるにもかかわらず、その所在や内容には不明な点が多い。本書は、編著者が所蔵する『嵯峨本』の一系統と思われる版経の内容を紹介するほか、『法華経』の読み音について、各宗で指南書とされてきた江戸時代以前の倭点本(上述の『嵯峨本』『慈海本』『日相本』『山家本』の四本)を比較対照し、その異同を分析した労作である。各本の解題や法華経音義に関する基礎知識も併載し、読者の便に供した。
【著者紹介】
本田義純 (ホンダギジュン)
1956年生まれ。大阪大学文学部インド哲学科修士課程修了。日蓮宗声明師。京都市・日蓮宗深草山宝塔寺住職。