ショセイノダイドウ

現代語  処世の大道

渋沢栄一 口述
井上潤 監修・解題
割田剛雄 編訳・語註

発売日 2025/01/23

判型 四六版   ISBN 978-4-336-07651-9

ページ数 249 頁   Cコード 0034

定価 2,420円 (本体価格2,200円)

【内容紹介】

多彩な足跡を残した渋沢栄一と「言論界の暴れん坊」野依秀市との劇的な出会いから22年の紆余曲折を経て生まれたのが大著『処世の大道』である。栄一の口述筆記に栄一自身の校閲・校正が加えられており、持論の「論語と算盤説」「道徳経済合一説」などが、代表作『青淵百話』『論語と算盤』と比べても、より練られた形でまとめられている。本書では、浩瀚な原本から栄一の思想の真髄を示す珠玉の15話を抄編。原文の趣を残しながら現代語表記し、難字には語注を加えた。栄一と『論語』のかかわりを知り、『論語』の智慧を人生に活かすための実践的読本。

【著者紹介】

渋沢栄一 (シブサワエイイチ)

1840年(天保11)、現在の埼玉県深谷市の豪農に生まれる。幕末の動乱期には尊皇攘夷論に傾倒、のちに一橋家に仕える。欧州各地を視察して帰国後、大蔵省租税司、大蔵権大丞を歴任。辞職後は実業に専心し、第一国立銀行(第一勧業銀行の前身)の創設をはじめ、実業界の第一線から退くまで500あまりの会社を設立、資本主義的経営の確立に大いに貢献した。晩年は社会・教育・文化事業に力を注ぎ、東京高等商業(現一橋大学)等の設立を斡旋し、東京市養育院等の各種社会事業にも広く関係した。1931年(昭和6)没。

井上潤 (イノウエジュン)

公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事・渋沢史料館顧問。1959年、兵庫県生まれ。1984年、明治大学文学部史学地理学科日本史学卒業。主な著書に『渋沢栄一 近代日本社会の創造者』(山川出版社、2012)、『渋沢栄一伝 道理に欠けず、正義に外れず』(ミネルヴァ書房、2020)などがある。

割田剛雄 (ワリタタケオ)

1944年、栃木県生まれ。1972年、東洋大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程満期修了。主な著書に、『般若心経』(2011)、『仏道のことば』(2012)、共著に『皇后美智子さまの御歌』(2015、以上、パイインターナショナル)、『輪島聞声事典』(2024,大空社出版)などがある。