ゲットーノムスメタチ
ゲットーの娘たち
ナチスに抵抗したユダヤ人女性の知られざる歴史
ジュディ・バタリオン 著
羽田詩津子 訳
発売日 2024/12/23
判型 四六判 ISBN 978-4-336-07676-2
ページ数 552 頁 Cコード 0022
定価 3,960円 (本体価格3,600円)
【内容紹介】
ナチスドイツ占領下のポーランドでレジスタンス運動に活躍した、勇敢なユダヤ人女性たちがいた。彼女たちは武装蜂起を率い、武器や資金の密輸に尽力し、勇敢にもナチスに抵抗した。これまで男性たちの陰で語られなかった彼女たちの真実を描く、歴史ノンフィクション。
戦争において男性を物語の中心におく伝統的な記述では、女性たちの貢献が軽視されてきた。しかし著者は、第二次世界大戦において重要な、女性たちの経験に関する多くの事実を発見する。
綿密な調査にもとづき生々しく描かれる、ナチスによってゲットーに押し込められたユダヤ人たちの暮らしと、強制収容所での凄惨な日々。そして秘密活動に従事する女性たちの手に汗を握る緊迫した日常。
スティーブン・スピルバーグ監督によりハリウッド映画化権取得済!
「何であろうと彼女たちを止まらせることはできない。その決意を揺るがせるようなものは存在しない……女性たちの物語は、歴史の輝かしい1ページとなるだろう。この娘たちは不屈だ」
(歴史家エマヌエル・リンゲルブルム(1900年-1944年)がワルシャワ・ゲットーで書いた1942年の日記より)
【受賞歴(一部)】
全米ユダヤ人図書賞受賞、カナダ・ユダヤ人文学賞受賞、宗教の自由と寛容のためのテイツ賞受賞、Goodreadsチョイス賞ファイナリスト、ヴァイン賞ファイナリスト、NPRベストブック選出、『インディゴ』歴史書トップ10選出、Alma年間最優秀歴史書選出、『アルゲマイナー』紙「世界に影響を与えたトップ100人」選出(以上、2021年~2022年)など多数。
【海外書評(一部抜粋)】
「戦争中の女性の勇気に鮮やかな賛辞を捧げている」(パブリッシャーズ・ウィークリー)
「史上最も勇敢な女性たちを探しているなら、この力強い物語を薦める」(リーダーズ・ダイジェスト)
「心をつかみ、忘れがたい、そして見事な語り口」(エコノミスト)
「最も厳しい時代における人間の勇気の力の証……信じられないほど感動的」(BBC)
「第二次世界大戦の歴史、人間精神の回復力と女性の友情の力についての重要な記録」(ブックリスト)
「いつの時代も女性たちの誇りと戦争への怒りは変わらない」(ニューヨーク・タイムズ)
ほか多数!
装丁:仁木順平
【著者紹介】
ジュディ・バタリオン
カナダ出身。ロンドン大学コートールド・インスティテュートで美術史博士号取得。博物館学芸員、大学講師を務める。著書に、ホロコーストを逃れたユダヤ系ポーランド人移民である自身の家族を描いた回想録“White Walls”(2016)がある。
羽田詩津子 (ハタシズコ)
英米文学翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒。M・C・ビートン「英国ちいさな村の謎シリーズ」(原書房)をはじめ、リリアン・J・ブラウンの「シャム猫ココ・シリーズ」、アガサ・クリスティ『予告殺人』『アクロイド殺し』、スーザン・オーリアン『炎の中の図書館』、ヴィッキー・マイロン『図書館ねこデューイ』(いずれも早川書房)、ティラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』『イレナの子供たち』(いずれも東京創元社)、フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』(角川文庫)など、ミステリ、ノンフィクションなどの分野で訳書多数。著書に『猫はキッチンで奮闘する』(ハヤカワ文庫)。