ナポレオンセンソウ

ナポレオン戦争  

デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー 著
君塚直隆/糸多郁子/竹村厚士/竹本知行 訳

発売日 2024/09/12

判型 A5判   ISBN 978-4-336-07608-3

ページ数 653 頁   Cコード 0022

定価 9,680円 (本体価格8,800円)

【内容紹介】

「ナポレオンの軍歴について書かれたどの作品よりも優れている」
フランス大統領 シャルル・ド・ゴール(著者に宛てた手紙のなかで)

「ナポレオン戦争について今後これ以上のものが現れる可能性はない」
デイリー・テレグラフ紙(著者の追悼記事のなかで)

1793年のトゥーロン包囲戦から1815年のワーテルローまでのナポレオン自身が参加した会戦を戦略・戦術的に分析した、現在に至るまでナポレオン戦争について書かれた最も体系的・網羅的な書籍で、まさにナポレオン戦争の「バイブル」として名高い世界的名著『The Campaigns of Napoleon』。待望の翻訳復刊!

巻末の付録には主要会戦の各国の戦闘序列や、グランド・アルメ(大陸軍)の時期別の編制表、用語解説などが収録されており、史資料としても重要。また軍事面だけではなく、革命期から帝政期にいたる政治外交面についても詳述しており、この時代についての通史としても価値ある書籍となっている。
※上巻にはナポレオンの生い立ちからティルジット条約までを収録。

◆本書は2002年に信山社から翻訳刊行された『ナポレオン戦争 欧州大戦と近代の原点』(全5巻)を翻訳の見直しと図版の修正を加えて全2巻(上・下)に再構成したものである。

【著者紹介】

デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー (デイヴィッドジェフリチャンドラー)

1934年生まれ。オックスフォード大学卒業後、陸軍将校として三年間従軍。1960年からサンドハースト王立陸軍士官学校の講師となる。以来34年間同校で研究・教育に従事。1980年から1994年までは軍事史部門主任教官を務める。1967年から20年近くイギリス軍事史学会の会長を務め、1986年から同会名誉会長。編著作は『Dictionary of the Napoleonic Wars』(1979)『Marlborough as Military Commander』(1979)『The Oxford Illustrated History of the British Army』(1994)など多数。

君塚直隆 (キミヅカナオタカ)

1967年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。関東学院大学国際文化学部教授。博士(史学)。専攻は近代イギリス政治外交史。著書に『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣、2010年)、『立憲君主制の現在』(新潮選書、2018年)、『エリザベス女王』(中公新書、2020年)、『君主制とはなんだろうか』(ちくまプリマー新書、2024年)、『イギリス国王とは、なにか――名誉革命』(NHK出版、2024年)などがある。

糸多郁子 (イトダイクコ)

1964年東京都生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。専攻は近現代イギリス文学・文化。著書に『D・H・ロレンスの新理論』(共著、国書刊行会、1999年)、『イギリス小説の愉しみ』(共著、音羽書房鶴見書店、2009年)、『第二次世界大戦後のイギリス小説――ベケットからウィンターソンまで』(共著、中央大学出版部、2013年)、『食文化からイギリスを知るための55章』(共著、明石書店、2023年)、訳書にトマス・ハーディ『人生の小さな皮肉』(共訳、大阪教育図書、2002 年)などがある。

竹村厚士 (タケムラアツシ)

1966年神奈川県生まれ。武蔵野大学教養教育センター研究員、神奈川工科大学非常勤講師。専攻はフランスおよびヨーロッパ近代軍事史。著作に「『狭義の軍事史』から『広義の軍事史』へ──RMAからみたフランス革命〜ナポレオン戦争」、阪口修平、丸畠宏太編著『近代ヨーロッパの探求:軍隊』(ミネルヴァ書房、2009年、所収)、「『セギュール規則』の検討──アンシャン・レジームのフランス軍における改革と反動」、阪口修平編著『歴史と軍隊:軍事史の新しい地平』(創元社、2010年、所収)、P・ドイル著『データでみる第二次世界大戦──軍事力、経済力』、兵器、戦闘、犠牲者』、(監訳、柊風社、2014年)、『近現代軍事戦略家事典──マキャヴェリからクラウゼヴィッツ、リデル・ハートまで』(共著、原書房、2023年)などがある。

竹本知行 (タケモトトモユキ)

1972年山口県生まれ。同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。安田女子大学教授。博士(政治学)。専攻は日本政治史。著書に『幕末維新の西洋兵学と近代軍制――大村益次郎とその継承者――』(思文閣出版、2014年)、『大村益次郎――全国を以て一大刀と為す――』(ミネルヴァ書房、2022年)などがある。