シリーズ 宗教学再考 9

ヒカクシュウキョウガク

比較宗教学

ひとつの歴史/物語  

エリック・J・シャープ 著
久保田浩/江川純一/シュルーター智子 監修
シュルーター智子/藁科智恵/渡邉頼陽/小藤朋保 訳

発売日 2023/12/22

判型 A5判   ISBN 978-4-336-07119-4

ページ数 596 頁   Cコード 0314

定価 7,480円 (本体価格6,800円)

シリーズ: シリーズ 宗教学再考 (シリーズ シュウキョウガクサイコウ)
世界的な古典とされる重要文献を本邦初訳及び新訳で収録し、古今東西の宗教現象を21世紀に再考する宗教学の一大叢書。 近代以降、「宗教」という言葉を用いて、我々はいかに思考してきたのか。古今東西の宗教現象をつかもうとしたこの営みを、21世紀の今、我々はどのように評価すべきか。英、仏、独、蘭の各言語圏の重要文献を本邦初訳、および別々に翻訳されていたものを一冊に新訳で収録し、「宗教」をめぐる基礎概念の始まりから、「宗教」という言葉そのものの問い直しに至るまでを見渡し、宗教学という枠組を今再考する。 編集委員/島薗進・鶴岡賀雄・山中弘・松村一男・深澤英隆・山﨑亮・奥山倫明・杉村靖彦・久保田浩・江川純一 企画協力/南山宗教文化研究所

【内容紹介】

人はなぜ宗教を比較するのか

1970〜80年代——
宗教研究が国際的共通言語になった時代。
比較宗教という人間の営みをめぐって
「学問史」というかつてない切り口で一石を投じた画期的なる著作。

古代ギリシアから19世紀までの各時代における比較宗教(第一章)、
19世紀英国の文化的背景とマックス・ミュラー(第二章)、
タイラー、ラング、マレットら19世紀英国の民族学(第三章)、
ロバートソン・スミス、デュルケームらのトーテミズム論(第四章)、
ジェイムズほか19世紀末から20世紀初頭にかけての心理学(第五章)、
アカデミズムにおける宗教研究の定着(第六章)、
ゼーデルブロム、オットー、ハイラー、ベイリーら神学者における宗教理解(第七章)、
マリノフスキ、シュミット、ボアズら民族学・人類学における宗教理解(第八章)、
フロイト、ユング、エリアーデらの広義の心理学(第九章)、
ファン・デル・レーウをはじめとした宗教現象学(第十章)、
宗教間対話との関係(第十一章)、
宗教研究の国際的ネットワーク(第十二章)、
1970〜80年代の研究状況、「比較宗教学」と「宗教研究」という名称(第十三章)と、
神学、歴史学、心理学、社会学、人類学の動向に目を配りながら、
近代における諸展開を跡付ける。

これら紡ぎ出された「比較宗教学」という「ひとつの物語」は、
宗教研究の来し方を回顧し、行く末を展望する。
宗教研究史理解に必須の一冊。

【著者紹介】

エリック・J・シャープ (エリック・ジェイ・シャープ)

Eric John Sharpe 1933-2000
1933年イングランド・ランカスター生まれ。マンチェスター大学でS・G・F・ブランドンから比較宗教学を学んだのち、スウェーデンのウプサラ大学神学部に留学し、Dr. theol.取得。1966年マンチェスター大学、1970年ランカスター大学に着任、アメリカとカナダの大学でも客員教員を務める。ブランドンの死後、1971年から1975年まで国際宗教史学協会(IAHR)の事務局長代理。1977年シドニー大学に新設された宗教学講座の教授に就任。インドおよびヒンドゥー教について、キリスト教宣教と西洋における受容の観点から研究する一方、比較宗教学・宗教研究の方法論に強い関心を持ち続けた。主著として『比較宗教学』『宇宙的ギーター』『宗教を理解する』など。

久保田浩 (クボタヒロシ)

1965年島根県生まれ。2003年ドイツ連邦共和国テュービンゲン大学にてDr. phil. (Religionswissenschaft) 取得。明治学院大学国際学部教授。主な著書にReligionswissenschaftliche Religiosität und Religionsgründung, Frankfurt am Main、Religion and National Identity in the Japanese Context, Münster(共編著)、The Study of Religion under the Impact of Fascism, Leiden(共著)、『宗教とファシズム』(共著、水声社)など。

江川純一 (エガワジュンイチ)

1974年福井県生まれ。2008年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。明治学院大学国際学部付属研究所研究員、桐朋学園大学非常勤講師。著書に『イタリア宗教史学の誕生――ペッタッツォーニの宗教思想とその歴史的背景』(勁草書房)、翻訳書にマルセル・モース『贈与論』(共訳、ちくま学芸文庫)。

シュルーター智子 (シュルータートモコ)

1974年岩手県生まれ。2015年立教大学大学院キリスト教学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。北海道大学高等教育推進機構特任助教。著書に『宗教科にみる〈他者〉表象――ドイツにおける宗派混成学校の登場とバイエルン州効率ギムナジウム宗教科指導要領の分析』(晃洋書房)。

シュルーター智子 (シュルータートモコ)

1974年岩手県生まれ。2015年立教大学大学院キリスト教学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。北海道大学高等教育推進機構特任助教。著書に『宗教科にみる〈他者〉表象――ドイツにおける宗派混成学校の登場とバイエルン州効率ギムナジウム宗教科指導要領の分析』(晃洋書房)。

藁科智恵 (ワラシナチエ)

1983年静岡県生まれ。2016年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(学術)。日本大学国際関係学部助教。著書に『ルドルフ・オットー「聖なるもの」と世紀転換期ドイツ――信仰と近代学問の相克』(晃洋書房)。

渡邉頼陽 (ワタナベライヒ)

1980年東京都生まれ。2019年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。

小藤朋保 (コフジトモヤス)

1988年埼玉県生まれ。2018年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。