ニホンボウエイロン
日本防衛論
第三次世界大戦をいかに克服するか
仲小路彰 著
発売日 2022/08/17
判型 A5判 ISBN 978-4-336-07323-5
ページ数 320 頁 Cコード 0031
定価 6,600円 (本体価格6,000円)
【内容紹介】
国家防衛論の基本図書! 昭和28年、世界総力戦の始まりを予測して論じた大著。政府・警察などの関係者のみに配布された非売品を発見しここに再現!
本書は、地球主義(グローバリズム)研究の成果として1953年(昭和28)12月に謄写版印刷で60部発行、政府・警察関係等の「特定の方々」に配布された非売品であった。全5篇の構成で、朝鮮戦争を「地球戦争・第三次世界大戦――世界総力戦」の始まりと位置づけ、「地球戦争の文明史的本質」という視点から日本防衛を論じた名著である。同時期に著述され、今般同時刊行の『世界戦略論――世界破壊戦争をいかに克服するか』と好一対を成している。
「新冷戦」時代といわれる今日、軍事関係研究者はもとより、「国際関係未来論・日本防衛未来論」関係者の必読文献である。
「日本の防衛はアジアの未来と運命を左右する。求められるのはすぐれた頭脳である。第2次世界大戦で軍備を失ったことは、来るべき新しい時代の戦いに備えるために、むしろ良き条件を与えられたと考えられる。新しい戦争には広い国土も一兵も一剣も必要としない。日本は世界最新鋭の戦略技術の確立を急ぐべきである」
【著者紹介】
仲小路彰 (ナカショウジアキラ)
明治34年東京生まれ。旧制五高、東京帝国大学哲学科卒。昭和12年から「世界史話大成」「世界興廃大戦史」などの大著に取り組む。戦後著書はGHQに没収され一時公職を追放される。間もなく地球主義、未来学という概念を提唱。「ロシア大革命史」「未来学原論」などの大著を刊行し、山中湖村に隠棲しつつも戦後の外交に隠然たる影響を与えた。