澁澤龍彦 泉鏡花セレクション 4

ウダンシュウ

雨談集

泉鏡花 著
澁澤龍彦 編
山尾悠子 解説

発売日 2020/09/29

判型 菊判   ISBN 978-4-336-06548-3

ページ数 501 頁   Cコード 0393

定価 9,680円 (本体価格8,800円)

シリーズ: 澁澤龍彦 泉鏡花セレクション (シブサワタツヒコイズミキョウカセレクション)
澁澤龍彦生前に企画されながらも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。我が国最高の幻想作家・鏡花の膨大な作品から、澁澤ならではの鑑識眼が選び抜いた約50篇を4巻で構成。 ◎鏡花没後80年記念出版 ★澁澤龍彦の生前、1970年代前半に企画されながらも、惜しくも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。 ★我が国における最高最大の幻想作家・泉鏡花の膨大多彩な作品群から、澁澤龍彦ならではの鑑識眼が選び抜いた、小説約50篇を4巻で構成。 ★各巻の解説は、鏡花作品をこよなく愛し、2018年には泉鏡花文学賞を受賞した山尾悠子が担当。各巻に、解説者が特に選んだ一作品も増補追加する。 ★装釘は、名匠・小村雪岱の鏡花本をあたうかぎり再現した。表紙や本扉はもちろんのこと、見返しも雪岱描き下ろしの絵を用いた、美麗な豪華愛蔵版。

【内容紹介】

澁澤龍彦生前に企画されながらも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。
最終第4巻は高野聖、天守物語、通夜物語、活人形、式部小路、化鳥、処方秘箋、山僧、絵本の春、祝杯、全10篇を収める。三島由紀夫と澁澤の伝説の対談「鏡花の魅力」も収録。全巻ついに完結。

【著者紹介】

泉鏡花 (イズミキョウカ)

1873-1939年。小説家。代表作に「高野聖」「草迷宮」「歌行燈」ほか。

澁澤龍彦 (シブサワタツヒコ)

1928-1987年。フランス文学者、作家。代表作に『唐草物語』、『高丘親王航海記』、作品集成に「澁澤龍彦全集」、「澁澤龍彦翻訳全集」(共に河出書房新社)など。

山尾悠子 (ヤマオユウコ)

1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文科卒。 著書に『夢の棲む街』『仮面物語』『オットーと魔術師』『角砂糖の日』『山尾悠子作品集成』『ラピスラズリ』『歪み真珠』『夢の遠近法』『山の人魚と虚ろの王』ほか。『飛ぶ孔雀』で泉鏡花文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、日本SF大賞を受賞。