マサカノダイトウリョウ
まさかの大統領
ハリー・S・トルーマンと世界を変えた四カ月
A・J・ベイム 著
河内隆弥 訳
発売日 2018/11/19
判型 A5判 ISBN 978-4-336-06259-8
ページ数 576 頁 Cコード 0022
定価 4,180円 (本体価格3,800円)
【内容紹介】
不世出の大統領ルーズベルトの急死により、はからずも(トルーマン自身の言葉)後任を務めたのは、学位も、資産も、州や市の統治経験もない普通の人だった。そのトルーマンが世界や人類史を大激変させた4カ月を最新資料を基に明らかにする。
トルーマン就任後の最初の4カ月で、世界は、ナチ・ドイツの崩壊、国際連合の発足、数多の民間人を殺戮した日本の市街地大空襲、ナチの死のキャンプ(強制収容所)の解放、アドルフ・ヒトラーの自殺、ベニト・ムソリーニの処刑。ベルリン陥落、沖縄戦の勝利、ポツダム会談があった。ソ連占領下にあるドイツのポツダムで、新大統領は、ウィンストン・チャーチル、ヨシフ・スターリンと交渉のテーブルにつき、新しい世界地図を描いた。人類は最初の核兵器によるヒロシマとナガサキの破壊、そして冷戦の黎明と核兵器開発競争の嚆矢を見た。これほどの短期間に、これほどの歴史的事実が詰めこまれた例はない。「4月12日のルーズベルト大統領の死に続く4カ月は、人類史にとってもっとも重要な期間の一つである。歴史的にこれに匹敵する期間はあり得ない」と当時のニューヨーク・タイムズが書いている。
訳者あとがきの一部をこちらでご覧いただけます。
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【著者紹介】
A・J・ベイム
アメリカの作家、ジャーナリスト、評論家。
ニョーヨーク・タイムズ紙ベストセラー、The Arsenal of Democracy:FDR, Detroit, and an Epic Quest to Arm on America at War および、『フォードvsフェラーリ 伝説のル・マン』(祥伝社 ) の著者である。両著書とも大手映画会社による映画化が進行中である。ウォールストリート・ジャーナル紙の定期寄稿者であり、ニューヨーク・タイムズ、ポピュラー・サイエンス、メンズ・ジャーナルにも記事を提供している。カリフォルニア州グラナイトベイに居住。
河内隆弥 (こうちたかや)
現代史翻訳。1935年上海生まれ、小罇商大卒、旧東京銀行海外支店長歴任。
訳書に、パトリック・ブキャナン『超大国の自殺』(幻冬舎、2012年)、同『不必要だった二つの大戦』(国書刊行会、2013年)、イアン・カーショー『運命の選択 1940-41(上)(下)』(白水社、2014年)、ジョナサン・フェンビー『奇妙な同盟(Ⅰ)(Ⅱ)』(藤原書店、2018年)、A・ J・ ベイム『まさかの大統領』(国書刊行会、2018年)。