新編 日本幻想文学集成 9

シンペンニホンゲンソウブンガクシュウセイ

新編・日本幻想文学集成 第9巻

中島敦/神西清/石川淳/芥川龍之介/森鴎外 著
矢川澄子/池内紀/橋本治/須永朝彦 編

発売日 2018/03/23

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06034-1

ページ数 836 頁   Cコード 0393

定価 6,820円 (本体価格6,200円)

シリーズ: 新編 日本幻想文学集成 (シンペン ニホンゲンソウブンガクシュウセイ)
幻視の作家たちが備える幻想の特質をあますところなく伝える、ユニークな文学全集! 明治以降現代までの物故作家の中から、幻想文学の小説家として重要な作家を選出し、全33巻構成で集大成した《日本幻想文学集成》。その旧版を4ないし5作家ごとに1冊にまとめ、さらに新たな作家4人を追加した増補巻1巻とあわせた全9巻を《新編》として刊行いたします。 計13人の編纂者が各作家を担当する責任編纂制で、文庫等に未収録の埋もれた名品、知られざる傑作も数多く収め、また、各巻には編纂者による斬新な解説も収録。

【内容紹介】

森鷗外の系譜、テーベ百門の大都とその精神を継承する作家たち。
地下墳墓のミイラに前世の無限連鎖を見出す「木乃伊」。応仁の乱の乱世に材をとった歴史小説「雪の宿り」。妖術により不老不死となった芸妓の綺譚「喜寿童女」。巧緻な文体で純なる魂の美をえがくキリシタン物「きりしとほろ上人伝」。怪談会を舞台にした「百物語」。他全63編。
全巻完結!

【著者紹介】

中島敦 (ナカジマアツシ)

神西清 (ジンザイキヨシ)

石川淳 (イシカワジュン)

芥川龍之介 (アクタガワリュウノスケ)

森鴎外 (モリオウガイ)

矢川澄子 (ヤガワスミコ)

池内紀 (イケウチオサム)

1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者。主要著訳書:『ウィーンの世紀末』白水社(1981年)、『温泉』白水社(1982年)、『恋愛読本』彌生書房(1984年)、『猿飛レゲンデ』沖積舎(1985年)、ブライ『同時代人の肖像』法政大学出版局(1981年)、アメリー『罪と罰の彼岸』法政大学出版局(1985年)など。

橋本治 (ハシモトオサム)

須永朝彦 (スナガアサヒコ)

1946年、栃木県生まれ。歌人・作家。 著書に、「鉄幹と晶子 」(評伝)、「東方花傳」(歌集)、「就眠儀式」(吸血鬼譚集)等がある。