定本 夢野久作全集 4

テイホンユメノキュウサクゼンシュウ

定本 夢野久作全集  第4巻

夢野久作 著
西原和海/川崎賢子/沢田安史/谷口基 編

発売日 2018/04

判型    ISBN 978-4-336-06017-4

ページ数 487 頁   Cコード 0393

定価 10,450円 (本体価格9,500円)

シリーズ: 定本 夢野久作全集 (テイホンユメノキュウサクゼンシュウ)
全小説をはじめ、童話・エッセイ・短歌・評論・ルポルタージュ・アンケート・初期作品・異稿などを網羅的に収める。 第1~5巻の小説は、編年体の編集を採用。 旧全集の約1.5倍を収める、複雑多彩な大宇宙の全貌を集大成する決定版

【内容紹介】

歿後80年記念出版。多彩な活動の全貌を集大成した決定版全集。第4巻は1934年から1935年までの小説「近眼芸妓と迷宮事件」「白くれなゐ」「骸骨の黒穂」「笑ふ唖女」「ドグラ・マグラ」を収録。

【著者紹介】

夢野久作 (ユメノキュウサク)

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。

西原和海 (ニシハラカズミ)

1942年、中国・哈爾濱生まれ。文芸批評、満洲国史研究。編著に『夢野久作の世界』、『夢野久作著作集』など。

川崎賢子 (カワサキケンコ)

1956年、宮城県生まれ。文芸・演劇評論家。日本近代文学研究者。博士(文学)。立教大学特任教授。著書に『少女日和』『蘭の季節』『宝塚というユートピア』『尾崎翠 砂丘の彼方へ』『宝塚百年を越えて』など。

沢田安史 (サワダヤスシ)

ミステリ研究者。SRの会、『新青年』研究会に所属。

谷口基 (タニグチモトイ)

1964年、東京生まれ。日本近代文学研究者。茨城大学人文学部教授。著書に『戦前戦後異端文学論』『怪談異譚』『戦後変格派・山田風太郎』『変格探偵小説入門』、共著に『闇のファンタジー』など。