エイチピーラヴクラフト

H・P・ラヴクラフト

世界と人生に抗って  

ミシェル・ウエルベック 著
スティーヴン・キング 序文
星埜守之 訳

発売日 2017/11/22

判型 四六判   ISBN 978-4-336-06177-5

ページ数 212 頁   Cコード 0098

定価 2,090円 (本体価格1,900円)

【内容紹介】

『服従』『素粒子』で知られる《世界一センセーショナルな作家》、ミシェル・ウエルベックの衝撃のデビュー作、ついに邦訳!
「クトゥルフ神話」の創造者として、今日の文化に多大な影響を与え続ける怪奇作家H・P・ラヴクラフトの生涯と作品を、熱烈な偏愛を込めて語り尽くす!
モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングによる序文「ラヴクラフトの枕」も収録。

【著者紹介】

ミシェル・ウエルベック (ミシェルウエルベック)

1958年、フランス領レユニオン生まれ。世界で最もセンセーショナルな作家の一人。国立パリ=グリニョン農業学院卒業。1991年、初の著書である『H・P・ラヴクラフト』を刊行。詩集やエッセイなどを発表する傍ら、1994年に小説第一作『闘争領域の拡大』を出版。その挑戦的な作風から、カルト的な人気を得るようになる。1998年に長編SF『素粒子』を発表し、フランス読書界を瞬く間に席巻、30ヵ国語以上に翻訳される。ついで、『ランサローテ島』、『プラットフォーム』、『ある島の可能性』と、次々に話題作を発表し、いずれもゴンクール賞にノミネートされる。2010年に『地図と領土』でゴンクール賞を受賞する。そして、2015年に近未来小説『服従』、2017年『ショーペンハウアーとともに』を発表。最新作は2019年の『セロトニン』。

スティーヴン・キング (スティーヴンキング)

1947年、アメリカ合衆国メーン州ポートランド生まれ。1974年に長編『キャリー』でデビュー。現代社会の闇や他者のもたらす不条理を題材に恐怖を描いた、いわゆる「モダンホラー」ジャンルの創始者で、世界中に多くの愛読者を持つ。『IT』『スタンド・バイ・ミー』『シャイニング』『ショーシャンクの空に』をはじめ、作品は多数映画化・ドラマ化されている。

星埜守之 (ホシノモリユキ)

東京大学教授。1958年、米国ペンシルヴァニア州生まれ。東京大学大学院博士課程中退。専攻、フランス文学。著書に、『ジャン=ピエール・デュプレー――黒い太陽』(水声社)、『文化解体の想像力――シュルレアリスムと人類学的思考の近代』(人文書院、共著)、訳書に、ジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロン『シュルレアリスム』(人文書院、共訳)、パトリック・シャモワゾー『テキサコ(上・下)』(平凡社)、アンドレイ・マキーヌ『フランスの遺言書』(水声社、第8回日仏翻訳文学賞受賞)、アンドレ・ブルトン『魔術的芸術』(河出書房新社、共訳)、ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち(上・下)』(集英社、共訳、第47回日本翻訳出版文化賞)などがある。