新編 日本幻想文学集成 3

シンペンニホンゲンソウブンガクシュウセイ

新編・日本幻想文学集成 第3巻

谷崎潤一郎/久生十蘭/岡本かの子/円地文子 著
松山俊太郎/橋本治/堀切直人/須永朝彦 編

発売日 2016/10/21

判型 A5判   ISBN 978-4-336-06028-0

ページ数 680 頁   Cコード 0393

定価 6,380円 (本体価格5,800円)

シリーズ: 新編 日本幻想文学集成 (シンペン ニホンゲンソウブンガクシュウセイ)
幻視の作家たちが備える幻想の特質をあますところなく伝える、ユニークな文学全集! 明治以降現代までの物故作家の中から、幻想文学の小説家として重要な作家を選出し、全33巻構成で集大成した《日本幻想文学集成》。その旧版を4ないし5作家ごとに1冊にまとめ、さらに新たな作家4人を追加した増補巻1巻とあわせた全9巻を《新編》として刊行いたします。 計13人の編纂者が各作家を担当する責任編纂制で、文庫等に未収録の埋もれた名品、知られざる傑作も数多く収め、また、各巻には編纂者による斬新な解説も収録。

【内容紹介】

湖の畔に建つ不可思議な別荘……その美しい奴隷たちが主人の奇妙な生活を語り出す「天鵞絨の夢」。メデューズ号の残酷悲惨な事件を描いたノンフィクション・ノベル「海難記」。美貌の兄弟の心中を主題にした耽美的物語「過去世」。宙に浮かぶ三島由紀夫の首と著者が対話を交わす「冬の旅」。他全34編。幻花の物語。

【著者紹介】

谷崎潤一郎 (タニザキジュンイチロウ)

久生十蘭 (ヒサオジュウラン)

1902年~1957年。北海道函館市生まれ。本名・阿部正雄。岸田国士に師事して渡仏。レンズ光学と演劇論を学ぶ。帰国後は雑誌『新青年』などで活躍。主な作品に直木賞受賞作「鈴木主水」、国際短篇小説コンクール一席入選作「母子像」、「魔都」「顎十郎捕物帳」「キャラコさん」等がある。

岡本かの子 (オカモトカノコ)

円地文子 (エンチフミコ)

松山俊太郎 (マツヤマシュンタロウ)

1930年東京都生まれ。インド学者、幻想文学研究家。英語やサンスクリット語の他、フランス語やアラビア語などにも堪能な「異能の人」。女子美術大学教授、國學院大學講師、多摩美術大学講師、美学校講師などを歴任。

橋本治 (ハシモトオサム)

堀切直人 (ホリキリナオト)

須永朝彦 (スナガアサヒコ)

1946年、栃木県生まれ。歌人・作家。 著書に、「鉄幹と晶子 」(評伝)、「東方花傳」(歌集)、「就眠儀式」(吸血鬼譚集)等がある。