モディアノチュウドク  パトリック・モディアノノヒトトブンガク

モディアノ中毒 パトリック・モディアノの人と文学

松崎之貞 著

発売日 2014/12/05

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05875-1

ページ数 256 頁   Cコード 0098

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

【内容紹介】

本年のノーベル文学賞に輝くフランスのユダヤ系作家パトリック・モディアノ。その受賞理由は――「人間の捉えがたい運命を呼び覚まし、ナチス占領下の社会を明らかにした〈記憶の芸術〉」とされた。本書はそうしたモディアノの〈人〉と〈文学〉についての日本初の本格評論! 「私は何者か」「家族とは何か」「占領下パリのユダヤ人」といったテーマを通じ、ミステリー仕立てで、現代の定かならぬ〈生〉と〈愛〉を語り続けるモディアノ世界の全容に迫る。平易な文体でありながら、きわめて洗練された物語世界は、読みはじめたら病みつきになる魅力をもつため、「モディアノ中毒」という言葉もあるほどだ。未訳20作も含めた「全作品梗概」も付す。

【著者紹介】

松崎之貞 (マツザキユキサダ)

1947年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。70年、徳間書店に入社。一貫して編集部門を歩き、2002年、ノンフィクション部門の編集局長を最後に退社。その後、フリーとして書籍の編集に携わる。著書に『「語る人」吉本隆明の一念』(光文社)、『吉本隆明はどうつくられたか』(徳間書店)などがある。