ホウシャノウ キュリーフサイノアイトギョウセキノヨキセヌエイキョウ
放射能 キュリー夫妻の愛と業績の予期せぬ影響
ローレン・レドニス 著
徳永 旻 訳
発売日 2013/11/21
判型 A4変型判 ISBN 978-4-336-05757-0
ページ数 208 頁 Cコード 0742
定価 6,160円 (本体価格5,600円)
【内容紹介】
2011年全米図書賞最終候補作品。
2度のノーベル賞に輝くピエールとマリー・キュリー夫妻の愛と人生と彼らが研究し影響を及ぼした放射能、放射性物質、放射線による光と影を美しいアートと文で描く。ピュリッツァー賞にもノミネートされたアメリカ人気鋭女性アーティストの渾身の作品。
キュリー夫妻の私生活と研究、レントゲン、放射線治療、そしてヒロシマ、スリーマイル、チェルノブイリ、そして・・・・・・。激動の時代を生き抜き世界を変えたピエールとマリー・キュリー夫妻とその子供たち。時代背景から核物理、核兵器、原発、生物、植物、映画等に至る幅広い様々なトピックスを含めてアートと写真等で副次的に表現し、難しい物理学のストーリでも飽きさせない様々な工夫がなされている。
書評:
「レドニスが描くものは、活き活きとして、きわめて優美である。『放射能』はシリアスな科学と心地よい物語です。批評家の決まり文句である「光り輝く」が、この本にはとてもふさわしい言葉になる。」(ニューヨークタイムズ)
「眩いばかりに見事だ。『放射能』は躍動感溢れる歴史書であると同時に美術作品でもある。まさにラジウムのように、エネルギーをもって輝いている。」
──リチャード・ローズ(『原子爆弾の誕生』の著者、ピューリッツァー賞作家)
「『放射能』は私がこれまでに読んできた本とはまったく異なっている―─ 一部は歴史、一部はラヴ・ストーリー、一部はアート、そして全体が純然たる想像力の天才だ。」
── マルコム・グラッドウェル(『なぜあの商品は急に売れ出したのか』の著者)
「『放射能』は数え切れないほどの驚きを与えてくれる。色彩は突然とてつもない感情となって花開き、歴史はしっかりと抱き合わされた一対の細長い形に集約され、それが再び、爆発的に溢れんばかりの言葉となって伸びてゆく。情熱と発見に関するこの完全に独創的な本において、ローレン・レドニスは独自の表現形態を創り上げた。」
──ニコール・クラウス(『ヒストリー・オブ・ラヴ』の著者)
You Tube:2011年全米図書賞最終選考会での著者によるプレゼンテーション。
http://www.youtube.com/watch?v=JYwmAY4PVgc
TEDxEastにおいて行われた著者による『放射能』の解説
http://www.youtube.com/watch?v=t-qKlOvLpO0
【著者紹介】
ローレン・レドニス (ローレン・レドニス)
ローレン・レドニスは『センチュリー・ガール─ジーグフェルト・フォリーズの最後のスター、ドリス・イートン・トラビスの人生100 年』(邦訳未刊、原題:Century Girl: 100 Years in the Life of Doris Eaton Travis Last Living Star of Ziegfelt Follies )と『放射能─キュリー夫妻の愛と業績の予期せぬ影響』( 国書刊行会、2013 年、原題: Radioactive: Marie & Pierre Curie, A Tale of Love and Fallout )の著者、全米図書賞の最終選考に残る。パーソンズ・デザイン・スクール(ニューヨーク)にて教鞭をとる。
徳永 旻 (とくなが あきら)
1935 年東京都生まれ。
1966 年京都大学理学研究科博士課程修了。原子核理論専攻。
1967 年京都大学理学基礎物理学研究所(湯川記念館) 在籍中、理学博士号取得。
1968 年日本大学理工学部講師を経て、1976 年~1988 年大阪産業大学教授。
主な著書
『現代の古典物理』(共著、現代書館)、『力学Ⅰ』、『量子力学Ⅰ』、『電磁気学Ⅰ』、『電磁気学Ⅱ』、『力学Ⅱ』 (いずれも共著、森北出版)。