ボードレール

ボードレール

テオフィル・ゴーチエ 著
井村実名子 訳

発売日 2011/12/19

判型 四六判   ISBN 978-4-336-05456-2

ページ数 248 頁   Cコード 0098

定価 2,640円 (本体価格2,400円)

【内容紹介】

 2011年に生誕200年を迎える詩人・批評家テオフィル・ゴーチエが、「決定版」として知られるミシェル・レヴィ版『ボードレール全集』第一巻『悪の華』第三版の《序文》として発表した、ボードレールの生涯と著作全般を展望した長文の評伝。ゴーチエは、ボードレールが『悪の華』の献辞で最大級の賛辞を捧げた人物でもある。
 ボードレールの没後もっとも早い時期に出版された称賛に満ちた評伝として先駆的な役割を果たし、世紀末から20世紀初頭に至るまで、万人必読の基本的なボードレール参考文献として知られる書に、詳細な訳註と解説、豊富な図版を附した待望の新訳。

【著者紹介】

テオフィル・ゴーチエ (テオフィルゴーチエ)

フランスのロマン派の詩人・小説家・劇作家。文芸批評、絵画評論、旅行記も残した。「芸術のための芸術」論を唱えた高踏派の先駆者、唯美主義者として有名。代表作に「七宝螺鈿集」「モーパン嬢」がある。

井村実名子 (イムラミナコ)

1935年、東京生まれ。東京大学大学院仏語仏文学専攻博士課程修了。東京女子大学名誉教授。著訳書に『フランス ロマン派 一八三三年―ゴーチエの青春』(花神社)、『舞踊評論(共訳、新書館)、『ネルヴァル全集』(共訳、筑摩書房)、『若きフランスたち―諧謔小説集』(国書刊行会)、『モーパン嬢』(岩波文庫)など。