ベツメイエスエスヴァンダイン
別名S・S・ヴァン・ダイン
ファイロ・ヴァンスを創造した男
ジョン・ラフリー 著
清野泉 訳
発売日 2011/09/20
判型 四六判 ISBN 978-4-336-05416-6
ページ数 454 頁 Cコード 0098
定価 4,180円 (本体価格3,800円)
【内容紹介】
本格ミステリの巨匠ヴァン・ダインの栄光と悲劇。
1920~30年代、『グリーン家殺人事件』『僧正殺人事件』他の名探偵ファイロ・ヴァンス・シリーズで一世を風靡した探偵作家「S・S・ヴァン・ダイン」は、文芸編集者・美術評論家ウィラード・ハンティントン・ライトが苦境時代に打って出た最後の賭けだった。アメリカ文学の向上に情熱を燃やし、モダニズム美術の紹介に奔走した青年時代から、幾度の挫折の後、別名で挑んだ探偵小説創作で絶大な成功をおさめながら、浪費癖と人気急落で不本意な仕事を強いられた晩年まで、大戦間のアメリカ探偵小説界に強烈な輝きを放ち、消えていった巨星ヴァン・ダインの生涯を丹念な調査によって初めて明らかにした傑作伝記。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞受賞作。
【著者紹介】
ジョン・ラフリー (ジョン・ラフリー)
アメリカの美術・文芸評論家。
『ジョン・スローン――絵画と反逆者』 (1996) はピュリッツァー賞候補となった。
他にゲイの文化や歴史に関する著作等がある。
清野泉
筑波大学第一学群社会学類卒業。訳書に、グラディス・ミッチェル『ウォンドルズ・パーヴァの謎』(河出書房新社)、ロバート・トゥーイ『物しか書けなかった物書き』(共訳、河出書房新社)がある。