ダイニジタイセンゼンヤシ センキュウヒャクサンジュウロク

第二次大戦前夜史 一九三六

仲小路彰 著

発売日 2011/06/15

判型 A5判   ISBN 978-4-336-05343-5

ページ数 528 頁   Cコード 0031

定価 6,930円 (本体価格6,300円)

【内容紹介】

GHQが没収図書とした大戦前夜1936年を描いた復刻本。英米の政治工作、秘密協定、時局の息詰まる駆け引きを明らかにする。1936年、1937年はわずか2年の歴史だが、きわめて重要な時期の2年である。二.二六事件、スペインの内乱、スターリンの粛清等、第二次大戦の足音が聞こえる。「1936年末の西安事件は、大陸の内戦を停止させ、中国軍を抗日に向かわせた転換点で、首謀者の張学良は、10月の西安会議でソ連と協議、コミルテルンの介入は紛れもない」(西尾幹二解説より)。GHQが戦後、没収図書に指定した。このため長く密かに蔵書されてきた。戦後66年を迎えて封印を解き、ここに復刻する希書である。広く多くの世代の方々がお読み下さることを念願します。

【著者紹介】

仲小路彰 (ナカショウジアキラ)

明治34年東京生まれ。旧制五高、東京帝国大学哲学科卒。昭和12年から「世界史話大成」「世界興廃大戦史」などの大著に取り組む。戦後著書はGHQに没収され一時公職を追放される。間もなく地球主義、未来学という概念を提唱。「ロシア大革命史」「未来学原論」などの大著を刊行し、山中湖村に隠棲しつつも戦後の外交に隠然たる影響を与えた。