新しい台湾の文学

ゲッシ

孽子(げっし)

白先勇 著
陳正醍 訳

発売日 2006/04/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04134-0

ページ数 526 頁   

定価 3,850円 (本体価格3,500円)

シリーズ: 新しい台湾の文学 (アタラシイタイワンノブンガク)
1970年代以降の「台湾意識」の興隆とともに、中国大陸から切り離され独自の発展を遂げつつあるこの国の文学は、特に87年の戒厳令解除以後、空前の活況を呈している。都市、セクシュアリティ、ポストコロニアリズムなど、様々な問題を内包し、世界的に注目を集める作品の数々を本格的に紹介する本邦初のシリーズ。

【内容紹介】

夜の台北新公園は同性愛者の解放区だった……。近代中国文学から排除されてきた同性愛というテーマをもとに、現代台湾人の心に潜む精神的孤独を描きだした傑作。台湾モダニズム文学の先駆者、白先勇の集大成。

【著者紹介】

白先勇 (ハクセンユウ)

陳正醍 (チンセイダイ)

一九五五年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、中央大学文学部教授。共訳書に『終戦の賠償――現代台湾小説選Ⅱ』(研文出版)などがある。