スペイン中世・黄金世紀文学選集 4

ラセレスティーナ

ラ・セレスティーナ

フェルナンド・デ・ローハス 著
杉浦勉 訳

発売日 1996/09/08

判型 A5判   ISBN 978-4-336-03554-7

ページ数 384 頁   

定価 5,126円 (本体価格4,660円)

シリーズ: スペイン中世・黄金世紀文学選集
キリスト教徒、回教徒、ユダヤ教徒の三者の共存=葛藤が織りなす知的風土が生み出した独自の中世文学。万人が近代小説の嚆矢と認めるセルバンテスの小説やフランス古典劇に大きな影響を与えたロペらの〈コメディア〉を核とする黄金世紀文学の豊穣……。中世からバロック期にわたるスペインの代表的な小説・戯曲・叙事詩・説話集を集大成した初の古典文学選集。本邦初訳多数!!

【内容紹介】

スペイン文学史上『ドン・キホーテ』に次ぐ高い評価を得、近年ますますその奥行きと問題性が見直されている傑作。性格描写と心理分析で近代文学に多大な影響を与えた15世紀の対話体小説の新訳決定版。

【著者紹介】

フェルナンド・デ・ローハス (フェルナンドデローハス)

杉浦勉 (スギウラツトム)

1953年生れ。東京外国語大学教授。主要訳書論文--カルペンティエル『光の世紀』、『追跡』(ともに水声社)。「『ラ・セレスティーナ』と〈近代〉--ある試論」(HISPANICA39号)ほか。