スペイン中世・黄金世紀文学選集 1

ワガジッドノウタ

わがシッドの歌

牛島信明/福井千春 訳

発売日 1994/04/04

判型 A5判   ISBN 978-4-336-03551-6

ページ数 318 頁   

定価 4,486円 (本体価格4,078円)

シリーズ: スペイン中世・黄金世紀文学選集
キリスト教徒、回教徒、ユダヤ教徒の三者の共存=葛藤が織りなす知的風土が生み出した独自の中世文学。万人が近代小説の嚆矢と認めるセルバンテスの小説やフランス古典劇に大きな影響を与えたロペらの〈コメディア〉を核とする黄金世紀文学の豊穣……。中世からバロック期にわたるスペインの代表的な小説・戯曲・叙事詩・説話集を集大成した初の古典文学選集。本邦初訳多数!!

【内容紹介】

スペイン最古の文学作品とされ、『ローランの歌』『ニーベルンゲンの歌』とならぶ高い評価を得ている叙事詩。本作品には当時の風俗・習慣がこと細かに描写されており、史実の記録としての価値も大きい。

【著者紹介】

牛島信明 (ウシジマノブアキ)

1940年生れ。東京外国語大学教授。主要著訳書--『反=ドン・キホーテ論』(弘文堂)、パス『弓と竪琴』(国書刊行会)、ガルシア・ロルカ『血の婚礼 他二篇』(岩波文庫)、セルバンテス『ドン・キホーテ』(岩波少年文庫)ほか。

福井千春 (フクイチハル)

1953年生れ。中央大学助教授。主要論文--「『わがシッドの歌』の環境世界」(HISPANICA32号)ほか。