バルトルシャイティス著作集 4
カガミ
鏡
ユルギス・バルトルシャイティス 著
谷川渥 訳
発売日 1997/02/12
判型 菊判 ISBN 978-4-336-03140-2
ページ数 520 頁
定価 7,370円 (本体価格6,700円)
- シリーズ: バルトルシャイティス著作集
- 怪物、錯視、歪鏡といった一連の文化的周縁現象の研究により、〈逸脱〉の視点からヨーロッパ文化史の書きかえを精力的に展開、その恐るべき博引旁証と珍奇な図版の数々によって人々を驚倒せしめた、リトアニア出身の異端の美術史家ユルギス・バルトルシャイティスの代表的著作を集大成。
【内容紹介】
天の鏡、神の鏡、アレクサンドレイアの灯台、ピュタゴラスの鏡、魔法の鏡など、さまざまな鏡・光学機械の歴史をとりあげながら、さかしまの世界を現出する鏡の科学を250余の図版資料によって解き明かす。
【著者紹介】
ユルギス・バルトルシャイティス (ユルギスバルトルシャイティス)
1903年~1988年。リトアニア生まれ。美術史家。同じく美術史家H・フォシヨンの娘婿で、大ビータウタス大学の美術史教授を経てパリに定住し、歴史・考古学、神話学、神秘学などの該博な知識を駆使したユニークな美術史を講じた。
谷川渥 (タニガワアツシ)
谷川 渥(たにがわ・あつし)
美学者。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。主な著書に『形象と時間』、『美学の逆説』、『鏡と皮膚』、『新編 表象の迷宮』、『見ることの逸楽』、『文学の皮膚』、『幻想の地誌学』、『図説・だまし絵』、『イコノクリティック』、『廃墟の美学』、『美のバロキスム──芸術学講義』、『シュルレアリスムのアメリカ』、『肉体の迷宮』、『新編 芸術をめぐる言葉』、『書物のエロティックス』、『幻想の花園』、『芸術表層論──批評という物語』など。主な訳書にピエール=マクシム・シュール『想像力と驚異』、エルンスト・ゴンブリッチ『棒馬考』(共訳)、ユルギス・バルトルシャイティス『鏡』、クリスティーヌ・ビュシ=グリュックスマン『見ることの狂気』、アンドレ・ブルトン『魔術的芸術』(共訳)、エリー・フォール『美術史4 近代美術(Ⅰ)』(共訳)など。